どうぶつ
クセが強い姿勢の元保護ねこ 急いでドアを開けた理由にほっこり 「へっぴり腰」
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旅館で三つ指をつく「女将さん」か「泥棒」、はたまた北欧生まれの人気キャラクター「ムーミン」シリーズに登場する黒くて毛むくじゃらの「スティンキー」……? ねこに見えない“後ろ姿”が話題になっている元保護ねこの「あんこ」ちゃん。推定年齢1歳半ほどの個性的な女の子について、飼い主さんに詳しい話を伺いました。
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子ねこと会ってお姉ちゃんに変身 でも写真はケンカの直後だった!?
生後2か月くらいの頃、飼い主さんの兄夫婦に保護されてやってきたあんこちゃん。飼い主さんによると、とても頭が良く、空気を読むタイプなのだそう。
あんこちゃんは保護犬で長女の「ラン」ちゃんと保護ねこで次女の「ミル」ちゃん、そして最近保護された末っ子の「マヨ」ちゃんと暮らしています。ですが飼い主さんによると、上の2匹とは一線を引いて近づかないのだとか。
一方、新入りのマヨちゃんに対しては初対面時から歩み寄り、遊んでいる姿をじっと見守っていたそうです。当時はまだあんこちゃんも1歳ほどのやんちゃ盛り。それでも子ねこに会った瞬間、「お姉ちゃんに変身」しました。
「マヨが庭に脱走した時には、いる方をずっと見つめて居場所を教えてくれました。あんこは自分がごはん食べていても、他の子が来ると食べるのをいったんやめて後ろに下がります。例えば、一緒に寝ていても他の子が寝に来れば、布団から下りて譲ります。とても優しくて賢い子なんです」
そんな思いやりあふれるあんこちゃん。マヨちゃんにべったりくっつかれている写真もありますが、今回話題になった“ドア開け写真”は、マヨちゃんと仲違いをしてしまった直後に撮影されたものだそう。
「元々、少々ツンデレな関係ではあるのですが……。マヨに寝ているところを邪魔されて、怒ったまま急いで部屋から出て行った時の写真なんです。静かそうに見えますが、実は大きな音を立てて出て行ってるんですよ」
不思議な空気感漂う写真は大きな話題になり、7万件もの“いいね”が。また、「(ムーミン・キャラクターの)スティンキー」「旅館の女将さんみたい」「泥棒ねこ」など何かに例える声や、「開け方のクセが強い」「へっぴり腰でかわいい」「中に人が入っていますか?」といったたくさんのリプライ(返信)も寄せられています。
1匹でも多くのねこちゃんが救われるように…飼い主さんの願い
4匹の保護犬と保護ねこを育てる飼い主さんは最後、ねこを助けるために活動するすべての人たちを思い、次のように語ります。
「保護ねこ活動をされていたり、大病をしているねこに寄り添ったりしている方々が、クラウドファンディングなどで資金を募っていらっしゃるのをよく見かけます。自分も微力ながら応援をさせてもらうこともありますが、ねこの殺処分はゼロにはなっていません。また、難病を治療するための未承認薬は高価で困っている人も大勢います。何とかならないものかな……といつも考えているんです」
飼い主さんはそんな現状を多くの人に知ってもらい、1匹でも多くのねこちゃんが救われ、幸せに暮らせる未来が来るように願っています。できることを少しずつコツコツと始めてみると、状況は変えられるかもしれませんね。
○取材協力:乱美流an(@ranmiruan)さん
(Hint-Pot編集部)