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「賞をあげたい」 カザフスタン旗手の“プリンセス”風衣装 3か月かかった制作の舞台裏

著者:Hint-Pot編集部

開会式で入場するカザフスタン選手団。前方を歩くアイドワ選手に注目【写真:Getty Images】
開会式で入場するカザフスタン選手団。前方を歩くアイドワ選手に注目【写真:Getty Images】

 ついに開幕した北京五輪。華やかで幻想的、さらにサプライズが盛り込まれた演出もあった開会式は大きな盛り上がりを見せました。「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」は、その開会式中にSNSを沸かせたカザフスタンの選手団にフォーカス。同国は昨夏の東京五輪でもファンタジー感あふれる衣装で登場し話題になりました。そして今大会でもまた凝った衣装で登場し、全世界で反響を呼んでいます。

 ◇ ◇ ◇

昨夏の東京五輪開会式でも話題を集めたカザフスタンの衣装

 五輪開会式で最も盛り上がりを見せるシーンの一つとなっている選手入場。冬季五輪はダウンジャケットやブーツなど、防寒性が高い公式ユニフォームが多く見受けられます。全世界から注目されるとあって、最近は各国ともにスタイリッシュさに加え、リサイクル素材を使用するなど環境面への配慮も強調。ファンによる“ファッションチェック”は今や五輪の風物詩にもなっています。

 そんな中、開会式が行われる前からSNS上はある国の話題で持ちきりでした。それは中央アジアに位置するカザフスタン。昨夏の東京五輪では、まるで人気ゲームシリーズ「ファイナルファンタジー」の世界から抜け出してきたかのような“プリンセス風衣装”で入場した女性旗手が話題を集めたとあって「今回もカザフスタンが気になる」などのコメントが飛び交っていました。

 そして注目の入場シーン。旗手を務めたのは、スピードスケート女子のエカテリーナ・アイドワ選手とショートトラック男子のアブザル・アジガリエフ選手でした。2人は後方で行進する選手団のウェアとは異なる、独自の衣装で現れました。

 アイドワ選手は、黒地にホワイトとゴールドの刺繍が施されたロングダウンコートを着用。フロア丈のAラインで、まるでドレスのようなコートです。帽子には、美しい刺繍とともにファーがトップにあしらわれ、首元からはクラシカルな三つ編みが垂れています。

 一方、アジガリエフ選手は、黒で統一されたダウンジャケットとパンツ。こちらの胸元には、ゴールドの模様が描かれているように見えます。

 カザフスタンオリンピック委員会(KOC)の公式インスタグラムに入場前の2人の写真が公開されると、コメント欄には「素敵すぎる」「かっこいい」「美しいフォルム」「賞をあげたい」といったメッセージが。

 また、この2人の写真を掲載した国際オリンピック委員会(IOC)の日本語公式ツイッターにも「『ファイナルファンタジー』の黒魔導士」「ナウシカっぽい」といったリプライ(返信)が集まりました。

“プリンセス”になったアイドワ選手「私の期待をはるかに超えた」

 KOCの公式ホームページによると、今回の衣装を手がけたのは同国デザイナーのヴィオレッタ・イワノワさん。アイドワ選手は紀元前に中央アジアのカスピ海東岸に勢力を有していたマッサゲタイ族の「トミュリス女王」をモチーフにし、アジガリエフ選手は古代カザフスタンの英雄「バティル」を表現。ゴールドの刺繍は太陽をイメージしたそうです。

 この衣装の制作には20人のクリエイターが携わり、すべて手作り。カザフスタン国立美術館との共同制作で、完成まで3か月かかりました。アイドワ選手のゴールドの刺繍は「外界との調和」「生命への欲求」「豊かさ」を意味するもので、厳しい寒さに耐えられる作りになっているそうです。

 この衣装は開会式当日までトップシークレットのもとで制作され、アイドワ選手も知らなかったそうです。用意された衣装を見たアイドワ選手は「開会式まで秘密だったので、私の衣装がどんなものになるか興味がありました。そしてこの傑作は、私の期待をはるかに超えました」とコメントしています。

(Hint-Pot編集部)

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