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3つの銀行口座を使い分け 売れっ子税理士・板倉京が教える 選び方のポイントは

公開日:  /  更新日:

著者:板倉 京

老後の不安に備えた貯蓄。どうすればいい?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
老後の不安に備えた貯蓄。どうすればいい?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「老後に漠然とした不安がある」という人のほとんどは、お金に関することでしょう。何とか今から貯めたいけれど、少しでも上手に貯める方法はないものでしょうか? そこで、税理士の板倉京(いたくら・みやこ)さんが豊富な実務経験を基に、老後資金の不安に備えるためのさまざまな解決術をレクチャーします。多数のメディア出演経験や著書を持ち、2社の代表も務める板倉さんの連載第3回。今回のテーマは「無理なくお金が貯まる銀行口座の使い方」です。

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銀行口座は3つを使い分ける メイン口座は手数料が安い銀行に

 前回は、無駄な支出をなくすためにできることをご紹介しました。でも、せっかく支出を減らしても、貯蓄分をそのまま同じ通帳に入れておくことは感心できません。結局、いつかは浪費する可能性があるからです。

 そこで、今回は「無理なくお金が貯まる銀行の使い方」をご紹介しますが、コツは「3つの口座を使い分ける」ことです。今回はその3つを順に解説します。

【使い分けたい3つの口座】
1. メインの口座
2. 積み立てる口座
3. 増やすための口座

「3つも口座を管理するなんて面倒くさい」と思うかもしれませんが、一度セットしてしまえば、さほどのわずらわしさはありません。3つの口座はそれぞれ目的が違いますから、3つをうまく使いこなしてお金が貯まる仕組みを作っていきましょう。

1. メインの口座:手数料が安い銀行を選ぶ

 生活費の出し入れをするための口座「普通預金」です。給料の受け取り、クレジットカードや家賃や水道光熱費などの固定費の引き落とし、現金で使う分を引き出すといった毎月の収支はすべてこの口座で行います。

 ただ、「普通預金」だけでお金を管理していると、いつでも引き出せる上に金利が低いので、お金を貯めるのは難しくなります。金利は都市銀行では0.001%! 100万円預けても、1年間の利息はたったの10円です。これでは、利息よりATM手数料の方が高くついてしまいますよね。

 また、お勤めの会社で給料の振り込み銀行が指定されている場合もあるかもしれませんが、自分で選ぶことができるのであれば、「手数料が安い」銀行を選びましょう。おすすめは、新生銀行やソニー銀行など手数料の安いネット銀行です。

 ネット銀行は、基本自前のATMを持たないところが多いですが、コンビニごとにATM利用手数料が異なることが多いので、どこのATMが何回まで手数料無料か、振込手数料なども確認し、自分の使い勝手の良いところを選ぶと良いでしょう。

 都市銀行を使うのであれば、給料振り込み口座にしていることや預金残高に応じて受けられるサービスなどへのエントリーを忘れずに! 最近では、マイナス金利の影響などで、各銀行のサービスが変更になることもあるので、銀行のホームページやメールマガジンなどでサービスの最新情報をチェックしておきたいところです。