漫画
つわりのつらさが一目で分かる 症状の擬人化漫画に共感殺到「全“夫”に見てほしい」
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「男性側に率先して知識をつけサポートしてほしい」
ダルダルのダル子さんに漫画を描いた理由などをお聞きしました。
Q. 今回の漫画を描こうと思った理由を教えてください。
「妊娠中に『妊婦はお腹が重くて大変ですよね』と寄り添ってくれる方がたくさんいらっしゃいます。うれしい反面、それは少し乱暴な寄り添い方だとも感じています。けれども『そんなことよりコレがね!』と、妊婦にとってもっと大変なことを喚き散らす勇気もなく……。
伝えきれなかった未練を毎日漫画にしている中の一つが、たまたま反響いただきました。『妊娠を理由に寝てばかり。お腹も大きくないのに何しているの?』って思われるトラウマは、全妊婦共通なのだなと思いました」
Q. 妊娠初期、特につらかった症状は何でしょうか?
「私の場合、一番つらかったのは吐き気でした。でも、『これくらいできる』と思ったことすら、原因不明の不調でできないストレスの方がつらかった……。薬で不調に対処できるのが当たり前になっていると、妊娠中に休んでいる姿は『不調をいつまでも放置しているサボり犯』と映ってしまうこともあるようです。
でも、妊婦は薬を自己判断で使えないし、休んでもまるで改善しないんですよね。私は妊娠6か月までブルーライトを目にするのがまったくダメになり、仕事の進行が遅れたところ『お母さんになるんだもんね、仕事なんてどうでもいいよね』など、心無いことを散々言われました。罪悪感を抱えて頑張っていた分、ピュアにムカつきますね」
Q. 配偶者さんに今回の作品をお見せしましたか?
「散々、夫婦間で共有したことを漫画にしているので、夫は興味がなさそうです。描いた本人が目の前にいるのもあると思います」
Q. ご自身の妊娠を通じて“男性側に持っておいてほしい”と感じた心構えを教えてください。
「妊婦は、暴れ馬のようなすぐに乱れる体調で手一杯な上に、子を産んで育てるプレッシャーからメンタルが疲れがち。子どもを授かっても体調に変化は出ない男性側が、率先して知識をつけてサポートしてほしいです。
たとえ、集めた情報やサポートが的外れでも、女性にとっては『一緒に頑張ろう』という姿勢が心強い。女性側の孤独感がまったく違うと思います。また妊娠の症状は個人差が大きすぎるので、ネットの情報を鵜呑みにして責めたりしないであげてください」
Q. 心に残った感想を教えてください。
「『旦那が読んでます』という感想が心に残りました。こちらの寂しさも癒えるような、励まされる思いでした。あと気になったのは、妊娠時にうまく周りに表現できなかった不満を、『終わったこと』として無理に飲み込もうとしている方がいました。何か解消方法が見つかればいいのですが、時期を過ぎてしまうと難しいですよね」
(Hint-Pot編集部)