育児・家族

かわいさすら感じなくなることも…年子を抱える母の実体験漫画が刺さる 「ちょっと思い出したら泣きそう」

著者:Hint-Pot編集部

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漫画のワンシーン。作者が伝えたかったこととは【画像提供:きたがわなつみ(@natsukoma)さん】
漫画のワンシーン。作者が伝えたかったこととは【画像提供:きたがわなつみ(@natsukoma)さん】

 出産後2年以内に、夫婦仲が急速に冷え込む「産後クライシス」は、1人目だけに起こることではありません。2人目以降は、妊娠中から産後の長期間に及ぶ身体の不調を抱え、上の子のケアをしながら赤ちゃんのお世話をする状況になります。目の回るような忙しさも相まって、夫婦間のコミュケーションはおろそかになってしまいがち。これが年子なら、さらに大変な状況になります。そんな妻たちのリアルな心と体の変化を「年子を産んだ妻を持つ夫たち」に知ってもらうため、実体験を元に描かれた漫画が話題です。LINEスタンプも発売中のコミックス「ネコドモ」(BUNCH COMICS)などの作品で知られる、漫画家のきたがわなつみ(@natsukoma)さんに話を聞きました。

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第1子妊娠時から続く本人も気付かぬ不調 2人目だからといって「楽」なはずはない

「#年子を産んだ妻を持つ夫たちへ」とハッシュタグが付けられた、話題の漫画。自身も年子の母親という作者は、「年子で妻が出産してまだ1年以内、という夫たちに声を大にして言いたいことがあります」と訴えています。

「私が良くても、ある人にはダメなことかもしれない。逆も然りです。なので、具体的にこうしたらいいというのはあまり描きませんでした」

 と、作中で説明されている通り、漫画には夫がすべき具体的な行動が描かれていません。しかし、2017年3月に女の子、2018年9月に男の子を出産したという作者の体や心の変化が、リアルに綴られています。

 体の不調は第1子妊娠中から始まりました。ひどいつわりで水分も摂れなかったため、脱水症状がひどく、5キロも痩せてしまったほど。とはいえ、出産後は徐々に回復し「下の子」を妊娠する前には、きたがわさん自身ですら体調はほぼ戻ったと思っていました。しかし、振り返ってみるとそうではなかったそう。つまり、年子で出産し丸3年ほどは、本調子でない状態が続いていたというのです。

 しかも追い打ちをかけるように、きたがわさんは精神的にも追い詰められていきます。2人目となると、1人目での経験や知識があるため手際が良くなり、心に余裕があると思われてしまうのか、育児が“ワンオペ”状態となっていたといいます。

 夜泣きと授乳で1時間ごとに起こされる夜が続き、お風呂や食事すらないがしろになっていった頃には、「つらすぎて、わが子のかわいさすら感じ取れなくなることもありました」と、赤裸々な気持ちを描いています。

「『やるしかないからやっている』と『大丈夫』はイコールではない」

 我が子がかわいいからこそ、無理をしてでもその大変さを背負ってしまう。しかし、本来なら父親であるはずの夫にも同じだけの責任があるはず。もちろん妻のために何をすれば見当も付かないという人から、育児に積極的に関わっているという人まで、家庭によってさまざまです。

 けれども、こうして妊娠、出産、育児での女性の心身の変化は、子どもを持つ夫婦であれば、どの家庭でも理解を深めていきたいもの。これはもちろん年子の家庭に限ったことではありません。

 きたがわさんは、自身の経験から妻の深刻なSOSサインも説明しています。産後クライシスになる前に、ぜひ多くの男性たちに読んでもらいたい作品です。