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カミラ夫人が王妃になることを心から願う…エリザベス女王の声明 専門家たちの反応は
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「女王は夫人の大きな可能性を認めた人物の数少ない1人だった」
これまで、カミラ夫人が「王妃」になるかどうかは英国の“懸案事項”でもあり、回避するのではという予測もあった。そこで当然ながら英メディア各紙は、今回の声明で夫人に関する発言をクローズアップ。王室専門家たちのコメントを伝えている。
英紙「インディペンデント」は王室作家のペニー・ジュナー氏のコメントとして、この“介入”は「トップからの支持」であると報じた。さらに同氏は「これは女王の願いです。チャールズ(皇太子)が強情で、愛する女性(カミラ夫人)のためにこれを望んでいるということではありません」「女王は現実的です。彼女は95歳なのです」と、皇太子が希望を押し通したのではないかという見方を否定した。
また英大衆紙「ザ・サン」では、王室専門誌「マジェスティ」の編集長イングリッド・シュワード氏が女王と夫人のこれまでについて詳細を語った。記事によると、今回の声明は「95歳の君主からの賞賛と、世界がほとんど知らない女性2人(エリザベス女王とカミラ夫人)の間に存在する友情の確認」だという。
また、女王は夫人に対するバッシングの嵐が過ぎるのを根気よく待ち続け、「彼女(カミラ夫人)の大きな可能性を認めた人物のうち、息子(チャールズ皇太子)とフィリップ(殿下)を除いたおそらく数少ない1人でした」とも述べている。
「この壮大な意思表示は、最高の敬意の印」
「女王の歴史的な演説により、彼女は究極の称賛を受けた」と英大衆紙「デイリー・ミラー」に語ったのは、王室記者のラッセル・マイヤー氏だ。
「チャールズの妻(カミラ夫人)が王妃になることを発表するという壮大な意思表示は、最高の敬意の印です。これまで(エリザベス女王が)懸命に働いて守ってきた公務の伝統を、この女性(カミラ夫人)なら引き続き行っていくと女王は信じている。今回の行動は、そんな夫人に対する信頼と称賛を示しています」と、やはり女王が夫人に寄せる揺るぎない信頼を証言している。
さらに「インディペンデント」紙や英高級紙「テレグラフ」などは、元BBCの王室特派員ピーター・ハント氏がPA通信に語ったコメントを紹介。同氏は「これ(声明)は類稀なメッセージです。女王は息子に国王を譲る時が来た時、可能な限り円滑でトラブルがないバトンタッチを確実なものにしようとしている」と、声明自体が持つ意義を強調した。
さらに「彼女(エリザベス女王)は70年間にわたって務めてきた組織の将来を保証しています。そしてカミラ(夫人)にとって、(チャールズ皇太子とダイアナ元妃の)結婚における第三者に始まった女王の座を待つ旅は終わりを迎えています」とも述べた。
英大衆紙「デイリー・メール」の読者コメント欄には否定的な発言も見られるが、それに反論する声も寄せられており、賛否両論の状況は見て取れる。だが、少なくとも王室専門家たちは、女王が現実的に考え、移行時の混乱を防ぐために決断したことであり、さらには再婚後の夫人が見せた献身的な奉仕の姿勢を認めた結果だととらえているようだ。
(Hint-Pot編集部)