「意識しないと意外と身体的な不快ってスルーしてしまうもの」

　ヘケメデさんに今回の漫画を描いた理由や紹介した対処法を実践する頻度などについて話を伺いました。

Q. 今回の漫画を描こうと思った理由を教えてください。
「自分自身が最近うっかり“しょんぼり症候群”に陥っていたため、備忘録の意味も兼ねて描きました」

Q. いつからこれらのチェックをするようになりましたか？
「20代の半ばくらいからでしょうか。自分のコンディションをなるべく快適な状態に保ちたいと、試行錯誤の中でこのようなチェックを行うようになりました。初めてチェックした時は、まんまと体が冷えて空腹な状態だったので『意識しないと意外と身体的な不快ってスルーしてしまうものだな』と感じました」

Q. どれくらいの頻度でこうした対処法を実践されていますか？
「『何だか元気が出ないな』『しょんぼりしてるな』という状態になると、なるべくすぐに行います。万事それで解決するわけではもちろんありませんが、傷が浅いうちに回復できることは多いです。しょんぼりが続くと『こんなにやる気がなくて、自分はダメな奴だなぁ』と二次的な落ち込みまで襲ってくるので、なるべくこまめに自分の機嫌をうかがいながら過ごしています」

Q. 心に残った読者からの感想があれば教えてください。
「“しょんぼり症候群”仲間が思った以上にいて、びっくりしました。特に、漫画を公開したのが寒い時期だったためか『言われてみれば、寒い！』という声が多かったです。『しょんぼりしてしまうのはメンタルのせいばかりではないよ』『あんまりご自身の精神面を責めないでね』と、一人ひとりにお伝えしたい気持ちになりました」

　この記事の監修を担当していただいた田中医師によると、ヘケメデさんが今回紹介したチェックポイントや対処法は冬季うつを感じた際に有効だそう。ただし、精神的な不調が長く続くなど少しでも異変を感じる場合は、早急に医療機関での診察を受ける方が良いでしょう。自分の心と体を冷静にしっかり見つめて、適切な処置を心がけたいものですね。

（Hint-Pot編集部）