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悔し涙の高梨沙羅 1週間前のSNS投稿に激励メッセージ殺到 「自分を責めないで」
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熱戦が続き、さまざまなドラマも生まれている北京五輪。感動的なシーンも数多くある中で、スキージャンプ女子の高梨沙羅選手(クラレ)に降りかかった試練はあまりにも酷なものでした。SNS投稿からこの機会に注目してほしい選手や競技などを紹介する「Hint-Pot スポーツSNS調査隊」は今回、そんな高梨選手に届いている激励の声をピックアップ。大会前にインスタグラムで投稿した写真にはファンからのメッセージが殺到している他、チームメイトたちの振る舞いも話題になっています。
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ジャンプ混合団体でまさかの失格 号泣する高梨選手をハグする小林陵侑選手も話題に
17歳で初めて五輪出場を果たしたソチ大会はノーマルヒル(NH)で4位に入賞、前回の平昌大会ではNHで銅メダルを獲得した高梨選手。さらなる高みを目指した3度目の五輪はNHでは4位に終わりながらも、7日には今大会最後の出場競技となる混合団体に強い気持ちで臨みました。
日本チームの先陣を切って飛んだ予選の1本目。103メートルの大ジャンプを見せて笑顔を見せましたが、その後にスーツの規定違反によって失格扱いになりました。ショックのあまり、控室では人目をはばからずにうずくまって号泣。それでも決勝進出を決めたチームのために気力を振り絞り、2本目に挑みました。
複雑な感情が入り混じる中でのジャンプは98.5メートルをマーク。試技を終えても涙が止まらず、得点が出た後に深々とおじぎをした姿に、胸を締め付けられるような思いをした方も多かったでしょう。
日本チームは4位に終わり、メダルには手が届かず。しかし、涙が止まらない高梨選手に対し、チームメートの佐藤幸椰選手(雪印メグミルク)は「怪我しなくて良かった」と声をかけました。さらに、男子NHで金メダルの小林陵侑選手(土屋ホーム)は、自身の試技が終わった後に高梨選手とハグ。言葉はいらない優しさあふれた振る舞いに、多くのファンから称賛の声が上がりました。
高梨選手に何とか気持ちを届けたい……というファンたちは、高梨選手の公式インスタグラムに殺到。最後の投稿は大会前の1月31日、高級時計メーカー「オメガ」のアンバサダー就任後に公開された写真でしたが、そこには新たなコメントが続々と寄せられています。
「自分を責めないで」「感動をありがとう」「きつい精神状況の中、素晴らしいジャンプでした」「最後まで諦めない勇気をもらった」「メダルをとることがすべてではない」……読んでいる側も「そうそう!」と同意するような、熱い内容の数々。「笑顔で日本に帰ってくるのを待ってます」「日本中は温かい気持ちで沙羅ちゃんの帰国を待ってるよ」「いつまでも応援しています」「次は2026ミラノだ」と、今後に期待する声も。
そこに、悔し涙を流した高梨選手を責める声はありません。日本のジャンプ女子を牽引してきた選手だけに、再び世界の舞台での大ジャンプを期待したいですね。
(Hint-Pot編集部)