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「何て喜ばしい悲報」 面白ネーミングのスイーツが“販売終了” まさかの理由に大反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

店頭で販売されている「ドラムスコ」。お客様からも好評のスイーツですが……【写真提供:ナガノヤ ウメコウジ(@naganoya_yuta)】
店頭で販売されている「ドラムスコ」。お客様からも好評のスイーツですが……【写真提供:ナガノヤ ウメコウジ(@naganoya_yuta)】

 スーパーマーケットなどでしばしば見かけるお値打ち価格の商品。試しに一度買ってみたら気に入ってしまい、その後リピーターになることってありますよね。しかし、その“お気に入り”がある日突然、販売終了になってしまったら……。そんな悲しい気持ちをほっこりさせるような告知が宮崎県内のスーパーで出され、SNS上で話題になっています。地元のお客様とのふれあいを大事にしているという「ナガノヤ ウメコウジ」の担当者にお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

宮崎県内のスーパー「ナガノヤ ウメコウジ」 ユニークな名前の商品がズラリ

 ナガノヤ ウメコウジは宮崎県内に10店舗をかまえるスーパーマーケット。店内には格安でボリューム感たっぷりのお弁当やお惣菜なども並び、地元のお客様に愛されています。また、自社オリジナルの無添加焼き肉のタレ、その他無添加チキン南蛮酢やオリジナル無添加餃子なども県外スーパーに卸しているそうで、宮崎県内にとどまらない事業展開を続けている有名店です。

 そんなお店で特に目立つのが、お弁当やスイーツのネーミング。大きめのカキ3個と魚フライが入った「たしか広島産カキフライ弁当」(280円)、宮崎名物チキン南蛮を使った「ビリー南蛮逆ギレ弁当」(299円)、牛焼き肉がたっぷり詰まった「国産牛焼肉の所為で米足りん」(590円)など、取り上げ始めたらきりがありません。

 これらの“珍名”お弁当はテレビで紹介されたことも。もちろんお客様からの人気も高く、早々に売り切れることも珍しくはないそうです。

 お弁当と同じように、人気のスイーツにも独特のネーミングの商品がズラリ。その中でも人気なのが「ドラムスコ」という回転焼きです。回転焼きといえばよく、首都圏では「今川焼」、東北地方などでは「大判焼き」と、地方によって呼び名が違うということでも話題になりますよね。ナガノヤ ウメコウジの新富店では、何と「ドラムスコの失敗作」という新商品も昨年11月9日から販売され、好評を博していました。

 その名前の通り、回転焼きの製造過程で形が崩れたり、中身のあんこが飛び出してしまったりといった“規格外品”。正規の「ドラムスコ」が1個79円で販売されているのに対し、「失敗作」は70円に値引きされています。しかし、味は一緒ということもあり、フードロス防止の観点からもお客様に喜ばれていました。

 しかし、今年2月に入り、衝撃的な告知がツイッターで流れました。

「お知らせ 新富店のみ限定販売していた『ドラムスコの失敗作』は、製造スタッフの技術が向上し、失敗作ができなくなったため、販売終了となりました。ありがとうございました」

 これを見た地元の方は「へー、そうなんだ」くらいの反応で、特に大騒ぎもなかったそう。ですが、SNS上では大きな盛り上がりを見せ、投稿には何と18万件を超える“いいね”が。文面だけ見ると、店を継ぐのが嫌だった放蕩息子が嫌々回転焼きを作らされていたら上達してしまった、といったストーリーすら想像させられるだけに反響は広がりました。

 リプライ(返信)には「正直なところが好き」「ドラ息子が更生した」「何て喜ばしい悲報なんだ」「みんなの技術が上がってめでたい」「訳ありが好きだったのに……」といった悲喜こもごもの声が殺到。また「新人を入れて、また復活してほしい」「失敗作でも売るということが日本中に浸透してほしい」と今後に期待するようなメッセージも寄せられました。