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騒音に水回り…賃貸物件の各種トラブル 契約前のちょっとした手間で回避を

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

納得して契約しても実際に住んでみて後悔するケースが…(写真はイメージです)【写真:写真AC】
納得して契約しても実際に住んでみて後悔するケースが…(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 賃貸物件に住んでいた、あるいは現在も住んでいる人は多いでしょう。またコロナ禍のリモートワーク普及により、転居を考えている人も少なくないといわれています。そこで気になるのは、賃貸契約時や契約後のトラブル。トラブルが発生したとしても、すぐに契約を解除して引っ越すなどの対応は難しいものです。実際にはどのようなトラブルが多いのか、後悔した経験がある人たちの声を聞いてみましょう。

 ◇ ◇ ◇

賃貸物件でのトラブル 回避策はあるの?

 株式会社AlbaLinkは2021年1月、賃貸物件を借りたことがある男女500人を対象に「賃貸物件を借りて後悔する瞬間」についてのアンケート調査を実施しました。

 まず「賃貸契約で後悔したことがある」と答えた人は全体の69.8%、「ない」と答えた人は30.2%という結果に。後悔した理由(複数回答)の順位とその具体例、同社による回避策を順に見てみましょう。

【1位「騒音トラブルがあった」152人】
「隣や上下階の住民の生活音がうるさかった」
「家の目の前に電車が通っていた」
「入居してから近所で工事が始まった」

入居後に近くで工事が始まる場合も(写真はイメージです)【写真:写真AC】
入居後に近くで工事が始まる場合も(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 実際に入居してみないと分かりにくいものが、この騒音問題。例えば、日中は静かなお隣が夜に帰宅した後は生活音がうるさいなど、時間帯や曜日によっても変化があります。入居前の内見では、周囲の生活リズムなんて分からないですよね。また、お子さんがいる世帯では、どうしても生活音が大きくなりがちです。

 同社によると、これを防ぐには内見のタイミングを昼と夜、平日と休日など異なる状況で何回かに分けると良いそうです。また、建物の造りは鉄筋(RC)・鉄骨・木造の順で防音性能が優れているため、騒音トラブルを懸念する場合は鉄筋(RC)がおすすめ。さらに、周囲の居住者をあらかじめ確認しておくのもよいでしょう。

【2位「設備がイマイチだった」112人】
「収納スペースが狭い」
「エアコンの効きが悪い」

 見取り図の上では十分な広さに思えた収納スペースでも、形状によっては思っていたよりも物が入らなかったりするもの。また、エアコンの効きが悪かったりモデルが古すぎたりすると、余計な電力がかかり電気代が高くなる恐れもあります。

【3位「住民や大家の質が悪かった」100人】
「共用部の使い方が汚い」
「ゴミ出しのルールが守られていない」
「住民同士の喧嘩やトラブルが絶えない」

マンションは集合ポストもチェック。チラシが床に散らばったままなどは要注意(写真はイメージです)【写真:写真AC】
マンションは集合ポストもチェック。チラシが床に散らばったままなどは要注意(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 物件に関して何か問題が発生した時に、迅速かつ的確に対応してくれる大家や管理会社であれば安心。ですが、そうでないケースだと厄介です。共用部とゴミ捨て場はこれを見極めるポイントとなるため、しっかりと見ておくべきでしょう。

 同社によると、大家には大きく分けて「地主系」と「投資系」の2つがあり、地主系の大家には居住者と顔を合わせる機会が比較的多いそうです。日頃からコミュニケーションを取っておくと、いざという時に相談しやすくなるケースもあるのだとか。大家の過干渉というトラブルも耳にしますが、まずは仲良くしておいた方が良さそうですね。