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豪雪でも運行 約16万人驚愕のすごすぎるロープウェー 担当者が語った停止基準とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

運行を停止する基準は積雪量ではなく「風速25m/s以上」

 そこで「Hint-Pot」編集部は、マカロニサラダさんに写真と動画の掲載許可をいただき、併せて「八甲田ロープウェー株式会社」にお話を伺いました。

 同ロープウェーは1968年10月に開業。十和田・八幡平国立公園の北部に位置し、一般の観光客はもちろんロープウェーファンの間でも「一度は乗車したい」有名路線です。方式は複線交走式普通索道で、線路傾斜こう長は2459.70メートル、最大高低差は649.50メートル。2基のゴンドラが「山麓」駅と「山頂公園」駅を往復しています。

「春夏秋冬、四季折々の景色を楽しむことができますが、秋は特におすすめです。赤や黄などさまざまに色付いた紅葉を楽しめます。冬は樹氷とスキーが魅力です。山頂公園駅周辺では、大きな樹氷と一緒に写真を撮ることができます。また、スキーコースは例年5月上旬まで滑走することができ、上質のパウダースノーを楽しめますよ」

 毎年この時期は樹氷鑑賞を目的とした観光客の利用も増加します。2月7日から13日までの利用者数は7500人。乗客はスキーヤーとスノーボーダーが7割程度だったそう。

ゴンドラ内部にも雪が積もっている(画像はスクリーンショット)
ゴンドラ内部にも雪が積もっている(画像はスクリーンショット)

 ちなみに、当日の天候状況は公式ウェブサイトのトップ画面に常時掲載されています。現在(17日15時時点)確認すると天候は「雪霧」、気温は-6.2度、風速は南東6m/s、積雪は375センチですが、しっかり「運行中」です。また視界は「霧の為、約30メートルの視界です」との表示も。

「例年と比較しても非常に多いと思われます。過去にも何度か同様の豪雪はありましたが、ここ数年だと一番多いかもしれません」

 それでも運行できる理由は、ズバリ「職員による毎日の継続的な除雪」。映像で窓を拭いている職員さんのように、毎日念入りな除雪や手入れを行なっています。しかし、それでも運行を停止する基準として「風速25m/s以上」が存在しているそうです。

ゴンドラ内からの風景(画像はスクリーンショット)
ゴンドラ内からの風景(画像はスクリーンショット)

「基本的には霧のためゴンドラ内では何も見えません。ごくまれに、視界状況が10メートルから20メートルの時もあり、その際には少し駅舎から離れるとほぼ視界がなくなってしまうことがあります。逆に霧がすっかり晴れると、津軽半島や下北半島、岩木山を望めることもあります」

 冬ならではのドラマチックな景観がさらに凄みを増した今年。ご訪問の際は防寒など入念な準備と、決められた場所以外には足を踏み入れないなど安全にもしっかり気を配ってくださいね。そしてもちろん、安全運行を実現させている職員さんたちにも熱い感謝をお忘れなく!

(Hint-Pot編集部)