どうぶつ
先住ねこと永遠の別れ…まん丸おめめのおてんばねこ 悲しみを乗り越えて成長中
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おてんば娘のくるみちゃん クールななっつくん
10歳以上離れたくるみちゃんとなっつくん。人間の年齢に換算すると還暦を過ぎているなっつくんにとって、小さなおてんば娘のくるみちゃんは孫ほど年が離れた存在です。そのため、なっつくんが遊びたい盛りのくるみちゃんと一緒になってやんちゃに遊ぶことはありませんでしたが、いつも優しく見守ってくれていたそうです。
「なっつが時々グルーミングをしてあげるのですが、くるみはジッとしているのが嫌で、すぐにガブガブと噛んだりじゃれたりし出しました。そのため、グルーミングの様子を撮影できたことはすごく少ないです。なっつはくるみが小さなうちは遠慮していましたが、成長して大きくなってくるとまぁまぁやり返すようになっていましたね」
また、なっつくんに対して強めの“かまってほしいアピール”をするくるみちゃんですが、とても怖がりで慎重派な一面もあります。掃除機などの物音や来訪者が苦手で、半日は隠れて出てこなくなってしまうほど。
「年末に2匹を実家へ連れていきましたが、くるみは大晦日から新年にかけての31時間もこたつに籠城。まったく飲まず食わずで大変な年越しでした。環境の変化にとても敏感です」
ちなみになっつくんは、実家に慣れっこ。飼い主さんのお母さんがテレビを見ていると、隣に並んで時折様子を見ながらまったりとしていました。
なっつくんとの突然の別れ 少しおとなしくなったくるみちゃん
正反対ななっつくんとくるみちゃんは、とびきり仲良くはできなくても着実に絆を築いていきました。ところが、ずっと続くと思っていた穏やかで幸せな日々に、突然の別れがやってきます。
今年の1月、なっつくんが急に体調を崩し、それから間もなく天国へと旅立ったのです。あまりにも急な出来事に心が追い付かず、「まだまだ深い悲しみが癒えるまでは時間がかかりそう」と語る飼い主さん。それはくるみちゃんも同じようです。
「1歳を迎えるまでは大変なおてんばさんだったくるみですが、大人になったのか以前よりちょっと落ち着きました。もしかしたら、なっつが亡くなったことも関係しているかもしれませんね」
“ふたりぼっち”になってまだ1か月ほど。きっとくるみちゃんが“まん丸”のおめめで見上げた先には、天国から飼い主さんたちを優しく見守るなっつくんの姿が映っているはず。これからはなっつくん以上に長生きをして、飼い主さんにたくさんの愛情や信頼を伝えていってくださいね、くるみちゃん。
○取材協力:なっつとくるみ・マンチカン(@Nuts_Kurumi_)さん
(Hint-Pot編集部)