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怒りを鎮める“自分消火隊” ポジティブ思考描く漫画に約5000人反応 「見習いたい」
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「夫と同居するようになってからは出動頻度が高くなりました」
ユーモラスな表現で描かれた「自分消火隊」のエピソードですが、この方法は育児や夫婦生活以外に、職場などでも使える方法かもしれませんね。作者のこしいさんに詳しいお話を伺いました。
Q. 今回の漫画を描こうと思ったきっかけや理由を教えてください。
「『ころんでもポジティブ 毎日を少しでも明るく楽しく生きる23の思考術』というコミックエッセイに収録するエピソードを考えている中で浮かんだストーリーです。夫に対して『育児や家事をちゃんとしてくれていない!』とイライラした時、私がどのように気持ちを落ち着かせているのかを漫画にしました」
Q. 「自分消火隊」はいつから出動するようになりましたか?
「名前は付いていませんでしたが、学生の頃から出動していた気がしますね。漫画を描く際に、『自分消火隊』というネーミングを考えました。感情的に相手とぶつかって事態を悪化させないために、まず自分の気持ちを落ち着かせることですが、夫と同居するようになってからは出動頻度が高くなりました。誰かと一緒に住むといろいろありますもんね……」
Q. 今回のケースだと鎮火には何分くらいかかりましたか?
「30分くらいでしょうか。買い物してきたものを片付けたり、シーツを取り込んだりしている間、必死に消火活動が行われていました」
Q. 消火活動がうまく進まない場合はどうしていますか?
「うまく炎が消えないことも多いですよ。私は泣くとすっきりするので、1人でワーッと泣いたり、夫や同居している義両親に対して怒っている場合は泣きながら気持ちを伝えたりすることもあります。また、怒っている相手が家族以外の場合は、夫に『ちょっと聞いてよ! あのさ~!!』と愚痴を聞いてもらうと消火が進みます」
Q. 消火隊の出動を減らせるよう、夫婦の間で大切にしていることは何かありますか?
「小さなことでも『ありがとう』と『ごめんね』を言葉で伝え合うことかなと思います。私たち夫婦の結婚式のスピーチで、夫の上司がアドバイスとしてお話ししてくださったことです。普段の生活で火種を残さないことが大切なのかもしれません」
Q. 心に残った感想を教えてください。
「『これからは私も消火隊を呼ぼうと思います!』というものもあれば、『呼びたいけど自分には難しいかも……』というものもありました。私はこの漫画で『みんなもこうするべき』とおすすめしたかったわけではなく、『私の場合はこうしてるんだけど、みんなだったらどうする……?』と問いかける気持ちだったんです。なので、読者の方が『私だったら』と考えて感想をコメントしてくださったことが、とてもうれしかったです」
体力も精神力もいる2児の育児や終わりのない家事、怖い上司がいる仕事、義両親との同居など、大変なことばかりの環境でも、いつも明るく楽しく切り抜けているというこしいさん。そのポジティブ思考は見習うことばかりです。
(Hint-Pot編集部)