話題
「神の領域」 精巧すぎる砂糖の芸術作品に25万人驚愕 パティシエが語った制作の裏側
公開日: / 更新日:
チョコレートや飴、マジパンなど、多種多様な素材で作られるスイーツアート。見る者に驚きと感動を与えてくれる“芸術品”と呼ぶべきでしょう。ツイッター上では、ウェディングケーキに砂糖で施された精巧な装飾大きな反響を呼んでいます。25.2万件もの“いいね”を集めた「シュガーアート」作品について、制作者の長谷川健太(@kenta_sucretier)さんに作業時間やデザインの着想など詳しいお話を伺いました。
◇ ◇ ◇
3か月をかけて“たった1人”で制作!
ウェディングケーキを覆うきめ細やかなレースに、白色から緑色にグラデーションがかかったフリル、そしてチョウをかたどった飾りまで。実はこれらすべて、砂糖でできています。あまりの精巧さと美しさに、入刀をためらってしまいそう……。
制作したのは、パティシエの長谷川健太さん。シュガーアートの大会で日本一に輝いた実績を持つ実力者でもあります。お話を伺ったところ、驚きの制作時間などが明かされました。
「制作期間は3か月程度。自分一人で作りました。工程はケーキを砂糖の膜でコーティングすることから始まって、さまざまな工程を踏んでいます」
さらに、デザインも長谷川さんが担当しているそうです。
「正直に言いますと、その場で思いつくままに作っています。自分の中で『色の黄金比』があり、最初はそれを主軸に形を作っていく感じです。ただ、日本チックというよりは海外チックなデザインに寄っているかとは思います」
長谷川さんは「砂糖の呼吸が使えるようになると、このような妙技が使えるようになります」とのメッセージを添えて、この写真をツイッターに投稿。リプライ(返信)には「美しすぎて、ため息の呼吸」「神の領域」「“いいね”100でも足りない」など、称賛のコメントが殺到しました。
確かに、今回の作品は「鬼滅の刃」の鬼殺隊士が用いる呼吸法が駆使されたような出来栄え。ちなみに、長谷川さんはデコレーション用のペンでレースなどの線を描く間、手元に狂いが生じないよう“呼吸を止めて”作業しているそうです。