ライフスタイル
心地よい生き方を実現するために 暮らしの中に“取り入れたもの”と“さよならしたもの”
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“取り入れたもの”の中には「機能性」を重視するものも
家族でアウトドアが好きなこともあり、服や靴、小物を選ぶ際は主に「機能性」を意識するようになりました。
それまでは、好きなものをその時の気分で購入することに幸せを感じていました。しかし、夫婦揃って40歳を過ぎ、お互いのライフスタイルが見えてきたこともあってか、求めるものが「シンプル」「心地よく型崩れしにくい」「洗濯や乾燥が簡単」といったキーワードにシフト。こうして、これらの条件を満たすアウトドアウェアを主に選ぶようになったのです。
機能性を重視するのは、衣類に限ったことではありません。中でもキャンピングトレーラーは、我が家の大切なものでもあり、かけがえのない空間です。決して大きくなくこぢんまりしていますが、心地よく横になれるスペースとみそ作りのできるキッチンがあるので十分。やがて子どもたちがそれぞれ巣立っていった時、夫婦でトレーラー生活をすることが現在の目標になっています。
“さよならしたもの”で得られた暮らしのメリット
“取り入れたもの”の反対に我が家から“さよならしたもの”もあります。
米国の郊外で暮らす場合、車は1人1台が基本スタイルですが、2台あった車を1台に減らしました。夫は自転車通勤をするようになり、通勤に運動を取り入れたことで取り立てて大きなワークアウトをしなくても良くなりましたし、通勤中に季節も感じられるので良いことずくめです。
前回のお話でも少し触れた通り、家庭の中では電子レンジや炊飯器を現在の生活で使わなくなったため、必要としていたお友達に引き取ってもらいました。
また、リサイクルがしづらく、自然分解されないビニール袋やラップ類を使う頻度が極端に減りました。その代わりに、ガラス容器やミツロウラップ、布カバーといった何度も使え、最終的には自然に還ることができる素材を可能な限り使っています。
リサイクル可能なものを使うことで、限りある我が家の収納スペースを有効活用できるように。そして、環境へ配慮した暮らしは、気持ちの面での心地よさにもつながっています。
それぞれの思いで日々繰り返される「暮らし」。皆さんの「心地よい暮らし」はどんな形ですか?
(小田島 勢子)
小田島 勢子(おだしま・せいこ)
ナチュラリスト。結婚を機に2004年に南カリフォルニア州へ移住し、3人の女の子を米国で出産。ロサンゼルスの片田舎でバックヤードに鶏たちと豚のスイ、犬のトウフとともに自然に囲まれた生活を送る。母になったことをきっかけに食や環境の大切さを改めて感じ、できることからコツコツと、手作り調味料や発酵食品、スーパーフードやリビングフードを取り入れた食生活をメインに、食べるものは「できるだけ子どもと一緒に作る」「残さない」がモットー。2015年に「RUSTIC」を設立。日本で取得した調理師の知識や経験を生かして食のアドバイザー、ライフスタイルのコーディネーターとして活動。日米プロスポーツ選手やアクション映画俳優の身体作りのアドバイザー、みそ、お酢、漬け物など発酵食品作りの講師、創作料理のケータリングなど幅広い分野で活躍。
https://rusticfarmla.com/