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限りなく“実写”に見えるゲーム上の都市 作り込みに14.8万人仰天 「はい、やりすぎ~」
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パソコンゲームと聞くと、何らかの勝負やレースなどが行われるものというイメージがあります。しかし、実際はそれ以外にも多数の楽しみ方が。一見すると平凡な日本の街を空撮したように見える写真ですが、実はバーチャル空間上に作られた「味噌汁市」。一体どうやって作ったのでしょうか? 制作者さんに詳しいお話を伺いました。
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正体は「マインクラフト」上で再現された架空の街「味噌汁市」
中央で交差する高架の鉄道路線と道路、その付近に建ち並ぶ商業施設、さまざまなデザインの集合住宅と一戸建て。よくある日本の郊外を空撮で収めた“写真”のようです。しかし、細部をよく見るとどこか違うような……。実はこれ、有名ゲーム「マインクラフト」(マイクラ)上で再現された架空の都市「味噌汁市」なのです。
スウェーデンで生まれ2011年に正式リリースされたマイクラは、サンドボックス型のコンピューターゲーム(現在の販売元はマイクロソフト)。サンドボックス型とは、プレーヤーに定められた特定の課題などが存在せず、ゲーム空間上で自由な遊び方が楽しめるタイプを指します。そのため、こうした「都市づくり」も可能になるというわけです。
画面上の物体はすべてドットと呼ばれる四角い小さなコマで描写されるため、カクカクとしたフォルムになります。今回話題になった“写真”も、よく見ればそうした箇所がいくつもあることが分かるでしょう。
この画像がツイッター上で公開されると、14.8万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)にも「はい、やりすぎ~(褒め言葉)」「この『都市っぽいけど都市じゃない、だけど何か高いのいろいろ生えてる感じ』すげぇ」「建物が密集ごちゃごちゃしてるのは日本らしさを感じますw」といったディテールを称賛する声が続々。
さらに「本物!? と思って拡大してよく見たらマイクラだったw」「いや、待って、これマイクラなの!?」と技術力に驚愕する声も殺到していました。
イメージは大阪府の郊外 まだまだ開発が続く味噌汁市
とはいえ、味噌汁市への道は1日にして成らず。ボタン操作1つですぐに作れるものではありません。制作者さんによると、今回話題になった画像の範囲を制作するだけで、何と1年2か月ほどかかっているそうです。
「大阪府の郊外をイメージして制作しています。苦労した部分は区画作成です。リアルな街の景観を作る上で区画はかなり重要になってくるので、特に力を入れて制作しています。こだわっているところは、電柱や道路、信号機などの建物以外の装飾。もちろん建物もクオリティの高いものになっているのですが、それらの装飾にもこだわることでよりリアルな街を作ることができると思っています」
また、マインクラフトの魅力については次のように語ります。
「存在しない街を自分たちで決めた設定、景観で創造することができるという点で魅力を感じています。今回の画像については『いずれ地球作りそう』というコメントが面白くて印象に残っていますね」
味噌汁市の“開発プロジェクト”は、2020年7月1日からスタート。現在も開発は続けられており、制作委員を広く募集しているそうです。参加条件はコミュニケーションツール「Discord」のアカウントを持っていること。初心者研修もあるそうなので、我こそはと思う方、応募してみてはいかがでしょうか?
○取材協力:味噌汁市 Misosiru City(@Misosiru_City)さん
(Hint-Pot編集部)