Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

話題

実在の道路と塀を完全再現 精巧すぎるジオラマに6万人衝撃 「クオリティがエグい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

壁の汚れ具合まで再現されたミニチュア【写真提供:TAKAPAINT(@tkc_sa)さん】
壁の汚れ具合まで再現されたミニチュア【写真提供:TAKAPAINT(@tkc_sa)さん】

 本物そっくりに作られ、見る者を感心させてくれるミニチュアの世界。技術や素材の進歩でそのレベルは格段に上がり、今ではさまざまな場面で活用されています。そこでご紹介したいのが、SNSで話題になった1枚の写真。普段よく見かけるような道路とブロック塀が写っていますが、実はこれ、有名アニメを基に精巧に作られたジオラマ模型の一部なのです。技術に磨きをかけ、細部までこだわり抜いた作者の方に制作の苦労などを伺いました。

 ◇ ◇ ◇

Googleストリートビュー機能を使って“ロケハン” 5年かけて制作中の大作

 どこにでもあるような道路とブロック塀。透かしブロックの構造、ブロックの継ぎ目や道路面に近い部分の汚れ具合など、そこだけクローズアップすると風景写真にしか見えません。しかし、よく見ると写真の右端には細い筆を持った人間の手が……。

 あたかも巨人が出現したかのような写真を投稿したのは、クリエイターのTAKAPAINT(@tkc_sa)さん。模型製作活動やデザイン、絵画などを手がけ、居住地の自治体からは「芸術家」の認定を受けたそうです。

 今回話題になった写真は、人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)をモチーフにした戦車用ジオラマの制作過程。5年前に制作依頼を受けた作品で、「何度か中断しながらゆっくり制作している」そうです。

 今回の投稿した写真には「壁汚し中……面白い!」とのコメントを添えました。楽しんで制作している様子がうかがえますが、中途半端な完成度では満足しません。女子高生が戦車を使った武道「戦車道」を繰り広げる「ガルパン」は、実在する茨城県大洗町が舞台。そこでまずは“ロケハン”を敢行しました。

「このジオラマは大洗町にある実際の道路を参考にしています。写真がバズったブロック塀も、Googleのストリートビューで実物を確認しながら、段数や透かしブロックの位置も忠実に再現しました」

道路に書かれた文字も丁寧に削ってリアル感を出していく【写真提供:TAKAPAINT(@tkc_sa)さん】
道路に書かれた文字も丁寧に削ってリアル感を出していく【写真提供:TAKAPAINT(@tkc_sa)さん】

 この写真が公開されると6万件近い“いいね”を集めました。リプライ(返信)にも「脳がバグったのかと思った」「リアルすぎて神だわ」「クオリティがエグい」といった驚きの声が続々。さらに「これって大きな手を作ったんですよね?」「進撃の筆」「ブロック塀が汚れやすいのは巨人が汚していたからなんだ」といったような感想も寄せられました。