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桜の切り枝 花を早く咲かせる裏ワザとは? 長く楽しみたいならつぼみが多いものを

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

花を咲かせたい時&咲かせたくない時のコツ

枝をパーツごとに切って飾っても(写真はイメージ)【写真:写真AC】
枝をパーツごとに切って飾っても(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 桜の切り枝を購入した後はまず、枝の先を十字に裂くようにして割り、やや深めの水に浸けて水揚げします。水に浸かる枝の部分に蕾がある場合は取り除きましょう。

 枝を短くして飾りたい時は、パーツごとに切って水揚げします。こうすることで水の吸いが良くなるため、よく花が咲いて長く楽しめます。

 飾る時は花瓶などに入れ、暖房の風が直接当たる場所は避けて置きましょう。水は濁る前からこまめにかえた方が長持ちします。

 早めに花を咲かせたい時は「湯揚げ」という方法があります。枝(茎)先を熱湯に浸けて、その後すぐ水の中に入れる“裏技”です。湯に浸けることで枝(茎)の導管内の空気を外に押し出すので、水を吸い上げがスムーズになり、花が咲きやすくなります。桜に限らず、他の花も有効です。

○桜の枝の湯揚げ

1. 桜の花の部分が湯気に当たらないよう新聞紙を巻く。湯に浸ける枝部分だけ数センチ出しておく
2. 枝の先端を十字に割る
3. 浅めの容器に熱湯をはる。深めのバケツに水をたっぷり入れておく
4. 枝の先端から数センチを熱湯に浸ける。目安は小さな空気の泡が出なくなるまで(目安は30秒から1分ほど)
5. 熱湯から上げてすぐバケツの水に入れる。新聞紙は巻いたままでOK。最低でも2時間ほど浸す

 逆にまだ花を咲かせたくない時は、新聞紙を巻いて玄関や洗面所など冷暗所で保管します。咲かせたいタイミングに合わせて湯揚げをすると良いでしょう。

切る時は文具ハサミではなく専用ハサミを

園芸用のハサミがあると便利【写真:のなかりえこ】
園芸用のハサミがあると便利【写真:のなかりえこ】

 お花を家で飾る機会のある人は、園芸用のハサミがあると便利です。ホームセンターなどで売られており、グリップがやわらかいものやフッ素加工されているものなど種類はさまざま。1000円ほどで手に入るものもあります。持ちやすく手入れも簡単なものがおすすめです。

 茎の細いものややわらかいものなら文具用のハサミで切れますが、切れ味がさほど良くないこともあり、ハサミの刃を傷める場合も。また、スパッと切れずに茎の先端が潰れてしまうこともあり、花を切り戻したはずが逆に水をうまく吸えず、長持ちしない原因にもなります。

 桜のような枝ものは、太いものだと園芸用のハサミでも切りにくい場合があります。剪定バサミがあれば良いですが、ない場合は園芸用のハサミで少しずつ切り込みを入れて、裂くように割りましょう。

 切り花や枝ものなど植物を長持ちさせるには、切り込みをしっかりと入れて水の吸い口を十分に確保してあげることが大切です。ちょっとした工夫で春限定の“おうち花見”を長く楽しみましょう。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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