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漫画

素晴らしい日本語…戦争経験ある祖母の「いってらっしゃい」 込めた思い描く漫画に感動

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:ケイコモエナ(keikomoena)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:ケイコモエナ(keikomoena)さん】

「いってらっしゃい」「おかえりなさい」――何気ない挨拶ですが、毎日きちんと家族の顔を見て伝えていますか? もちろん仕事や家事、育児などで忙しく、うっかり忘れてしまうことも多いでしょう。こうした挨拶をすることの大切さを気付かせてくれる漫画が、インスタグラムで6000件を超える“いいね”を集めて話題を呼んでいます。二度の戦争を経験した祖母から教わった“挨拶に込める思い”とは。作者のケイコモエナ(keikomoena)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

ケンカ中でも必ず玄関まで見送りに行く祖母

 ケイコさんは、スイス人の配偶者さんと長男のイチくん、長女のゆあちゃんと4人でスイスの山奥で暮らしています。2人の子育てに励みながら、スイスでの暮らしや育児中の気づきを漫画にしてインスタグラムに投稿。温かなメッセージに満ちている漫画はたくさんの読者に元気を与えてくれています。

 今回ご紹介するのは、大正生まれで2度の戦争を経験した祖母から、ケイコさんが教わった大切なことを綴った漫画です。「日本の言葉ってなんて素晴らしいんだろう、と幼心に思った思い出」だと言います。

 ケイコさんは子どもの頃、よく祖父母の小競り合いを見かけたそう。しかし、どんなにケンカをしても、祖母は祖父が出かける時には必ず玄関まで出向いて、必ず顔を見合わせて挨拶していました。

「いってらっしゃい」
「いってきます」

 ケイコさんは、そんな2人の様子を何とも面白く感じていました。そんなある日、祖母は幼いケイコさんに対して言いました。

「惠子、行ってらっしゃいって言うのはね『行って、帰ってらっしゃい』って言う意味やねん」
「それでいってきますは『行って、帰ってきます』」

 そう言って静かに微笑んだ祖母は、「『どうか無事に帰ってきてね、ここがあなたの帰ってくるところですよ』言う気持ちで言うんよ」と教えてくれました。

 大正生まれで戦争も経験した祖母は、そんな心で見送った人がたくさんいたのかもしれない――。

 ケイコさんは、祖母の若かりし頃に思いを馳せました。そして今、妻となり母となったケイコさんは、いつも祖母の言葉を思い出しながら、家族を見送るそう。最後は現在のケイコさんの日常が描かれています。

 見過ごしてしまいがちな毎日の何気ない習慣。それを見直すきっかけにもなるこの漫画は大きな反響を呼び、6000件以上の“いいね”を集めました。また、「素敵な話ありがとうございます。何気ない日常が愛おしく感じます」「毎回の投稿で泣かされています……」「私も身近な人が若くして亡くなった事や3.11の震災を経験してからはバタバタしていても玄関で『いってらっしゃい』と送り出すようにしている」など、たくさんの感動や共感の声が寄せられています。

 さらに、「毎日無事に帰ってくることがどんなにありがたいか。ウクライナの人たちのことを思うと涙が出てきます」「今まさに無事に帰って来てほしいと切に願っている人たちがたくさんいるはず。帰りたい、帰って来てほしいと願う人達の願いが叶いますように」など、今このタイミングだからこそ言葉の重みを強く感じた読者もいました。

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