漫画
年の差育児で上の子は後回し…反省するママの漫画に「まさに今その状況だから泣ける」
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上の子と下の子の年齢が離れている“年の差育児”。自分のことがある程度できる上の子が、時には下の子の面倒も見てくれるなど、良い点もありますよね。でも、ママの目はついつい下の子に向けられがちなため、上の子が寂しい思いをすることも。年の差育児中のママが綴ったエッセイ漫画には、学ぶことがたくさんあるようえす。久々に2人きりで上の子と向き合った時に“気付いたこと”とは? 作者のおしの(oshino_3255mt)さんに詳しいお話を伺いました。
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長女と2人で外出 健気な姿に愛おしさが倍増
おしのさんは2人の女の子のママです。長女はこの春から小学3年生になった8歳のゆぴちゃん、次女は昨年3月に生まれたばかりのとちちゃんです。おしのさんは忙しい育児の合間を縫って、育児イラストや漫画をインスタグラムに投稿中。ほのぼのタッチや心温まるエピソードが人気を集めています。
今年はプチリフォーム計画もあり、最近まで大忙しだったおしのさん。身だしなみもままならず、ふと気が付くと髪の毛がボサボサだったため、長女のゆぴちゃんと美容院に行きました。今回話題になった漫画には、この久々に2人きりで外出した時の出来事が描かれています。
髪をカットした後、パスタ店でランチをとることに。8歳のゆぴちゃんは、もちろん自分で食べることができます。落ち着いたランチタイムを経験したおしのさんは「自分のペースでごはん食べられるのいつぶりだろう……」と、しみじみとカルボナーラを堪能。すると、ゆぴちゃんが突然「ママッ」と呼びかけました。
見れば、ゆぴちゃんがソースだらけの口で無邪気にニコニコと笑っています。そして、「今日はすっごく楽しいね!」と、屈託のない様子で言うのです。
その笑顔を愛おしく思いながら、おしのさんはハッと気付きます。もしここに乳幼児のとちちゃんがいれば、きっとお世話にかかりきり。ゆぴちゃんはその慌ただしい様子を察して、きっと黙々と食事をしていた。そして自身は、それを当たり前のことだと受け止めていたはず……。
「同じ私の子どもなのに 自分でも気付かないうちに どこかで線引きしていた」
自分のことは自分でできる8歳と、放っておくと命に関わる赤ちゃん。おしのさんはとちちゃんのお世話を優先して、ママが大好きなゆぴちゃんをずっと後回しにしてきたと深く反省します。
「この子の笑顔を 何よりも愛おしいと思っていたのに……忘れてしまっていた」
満面の笑顔を見せるゆぴちゃんと「また一緒にランチしよー」と約束しながら、おしのさんは、自分の胸に固く誓いました。
「大切にしよう 愛おしいと思う この気持ちを」
前後編で投稿された2編の扉絵は、並ぶとおしのさんとゆぴちゃんが抱き合うイラストです。そのため、「表紙のイラストだけで涙腺にきました」という人も。さらに「私もまさに今その状況なので泣けてきました」など、涙した人が多数いました。
さらに、「ほんと、日々の忙しさに愛情が埋れていくよね」「上の子って手がかからない分、後回しにしちゃうんですよね」「私も、長女と2人きりの時間、いつからないだろう……」など、同じくきょうだいを育児中のママたちからも共感の声が続々と届いています。多くの人が日常を振り返りつつ改めて「上の子たちを愛おしく感じる気持ち、それを伝えることの大切さ」を実感したようです。