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「とりあえず財形貯蓄」はバブル世代の考え? 低金利時代にメリットはあるのか 税理士・板倉京が解説

公開日:  /  更新日:

著者:板倉 京

「とりあえず、財形貯蓄」はいいことなの? 制度や特徴を知る(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「とりあえず、財形貯蓄」はいいことなの? 制度や特徴を知る(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 年金受給額2年連続引き下げや老後2000万円問題などのニュースを受けて、老後に漠然とした不安を抱いている方は多いでしょう。すぐに始められて、少しでも上手に貯める方法はないものか。税理士の板倉京(いたくら・みやこ)さんが豊富な実務経験を基に、老後資金の不安に備えるためのさまざまな解決術をレクチャーしてきたこの連載。最終回のテーマは「とりあえず、財形貯蓄の人へ」です。

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財形貯蓄を勧める親世代 “バブル世代あるある”?

 今回まで、お金のいろいろをご紹介してきました。その基本的な流れは、老後のためにこれから貯めるべき額を把握して過大な老後不安を払拭することと、“無駄な支出”を削ってそれを貯蓄していくこと。そして、貯蓄したものの中からリスクやコストの低い「長期・分散・積立」投資をすることです。

 これをひたすら続けていけば、今と違うお金の流れを実感できて、「もっと増やしたい」と思えるのではないでしょうか。

 今回は「財形貯蓄の現実」についてご説明します。先日、30代前半の女性とお話しした際、「私、お金のこと何も知らないんですよ。やっているとしたら、会社の財形だけかな~」と話していました。私が「えっ、そんな若いのに財形をやっているの?」と驚くと、「『あれこれ考えるのが面倒くさいから』って、とりあえず財形をやっている人多いですよ」とのことでした。

 さらに私が「なぜ、財形なの?」と聞くと、彼女は「よく分からないのですが、親が『財形ぐらいしとけ』と言うので」と答えます。その後も、「とりあえず、財形だけ」と話す独身女性に会いましたが、財形を始めた理由は同じでした。

 現在30代前半の世代は、親がバブル世代という人も少なくないと思います。「とりあえず財形しておけばいい」という思考は、“バブルあるある”なのかもしれません。私もその世代の一人ですが、確かにそういう時代でした。