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鮮やかな富山の「春の四重奏」 奇跡の瞬間を収めた写真に13万人感動 「心が洗われる」
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四重奏の条件がなかなか整わず「実質ラストチャンス」で撮影に成功
圧倒的な美しさを誇る「春の四重奏」の写真ですが、気になるのはイナガキさんが添えた「一瞬だけ訪れた奇跡」という言葉。「現地に行けば撮影できるのでは?」と思いがちですが、ここにイナガキさんの苦労が隠されています。
「菜の花、チューリップ、桜並木、雪山を一度に見られることから『春の四重奏』と呼ばれているのですが、それらがすべて一枚に納まるように撮影しました。しかし、今年は菜の花の開花が遅く、しっかりとした『春の四重奏』を見られるのは実質この日だけ。しかも午後以降からは天候が崩れてくる予報だったので、今年『四重奏』が揃って見られるタイミングはほんの数時間だったということになります」
「そのタイミングを狙って撮影したのが一番のポイント」と語るイナガキさん。それまでは天気や花の開花のタイミングが合わず、これが「実質ラストチャンス」だったそうです。撮影したのは4月13日の午前8時頃で、天候は晴れで風もなく穏やかという絶好の条件でした。
確かにリプライの中には「その日の午後に行ったけどダメだった」「先週チューリップが2種類しか咲いていなかった」「タイミングが難しい」といった声も多数。「奇跡」という表現の意味がよく分かります。
富山の自然を撮り続け、今では「射水市フォトアンバサダー」や「Xperiaアンバサダー」なども務めるイナガキさん。こうした撮影活動を始めたきっかけは、愛息が生まれたことだったそうです。
「息子が生まれた時に成長を撮影しようと、9年前くらいに本格的なカメラを購入しました。富山の風景を本格的に撮り始めたのは2019年春頃から。また、コロナの影響で外出や帰省が難しい中、少しでも富山の風景を楽しんでもらおうと考え、SNSで本格的に公開し始めました」
今では地元のテレビ番組などにも出演する有名人ですが、撮影活動はもちろん継続しています。
「予定を組んで撮影するのは週に2、3日。ですから100日以上は撮影していることになると思います。富山の魅力は普段生活している場所から立山連峰が大きく見えること。富山の西側の方へ行くと海越しに立山連峰を見ることができます。これは世界中探してもなかなかない風景だそうです」
イナガキさんが撮影した美しい風景写真の数々や活動に関する情報は、ツイッター以外にもインスタグラム(inagakiyasuto)やフェイスブック、ブログ「ファミリーキャンプで『カシャッとな』」で見ることができます。また、現在は写真展「イナガキヤスト写真展」も開催中。これからも素晴らしい作品で富山の魅力を発信し続けてほしいですね。
○イナガキヤスト写真展
【日時】2022年4月9日(土)~2022年5月8日(日) 平日 午前11時~午後4時/土日祝 午前10時~午後5時
【会場】市民プラザ 2階アートギャラリー(富山県富山市大手町6-14)
【入場料】中学生以上500円
(Hint-Pot編集部)