話題
割り算が苦手な子に…“九九”を応用した手作りアイテムに大反響「天才じゃん」
公開日: / 更新日:
「学がないと死ぬ」 リーマンショックを機に教育の道へ
現在、学習教室「遊究舎」の代表を務めながら、子どもたちに勉強を教えているなかッちさん。教育の道は壮絶な生い立ちから始まりました。
中学校卒業後のはなかッちさんは高校に進学せず、工場勤務やストリートミュージシャンなどをしながら生活。不安ながらも必死に生きる毎日だったそうです。ただ、2008年のリーマンショックで自身を取り巻く状況が足元から大きく揺らぎます。「学がないと死ぬ」と感じたため、通信制高校で学び直すことに。そして、大学を卒業すると塾講師や小学校教員、発達障害児専門の児童指導員として働きながら教育者としてのキャリアを積みました。
教育を生業としてからは、「学ぼうとしている人、成長しようとしている人のことは絶対に見放したくないし、最後の最後まで、拒絶されるまで寄り添って力になりたいと思うようになった」となかッちさんは語ります。子どもたちの勉強をサポートする際には、心がけていることがあるそうです。
「子どもたちには僕の話を真面目に聞く義理はないし、教えたことが伝わってなかったらそれはすべてこちらの力不足。子どもたちは学ぶことや成長することが大好きですので、大人が余計な邪魔をしなければ勝手に学び始めると思っています」
「学ぶって楽しいんだ!」と思えることが何よりの財産
勉強を教える傍ら、なかッちさんはオリジナル教材も精力的に開発しています。これまで、「分数パズル」や「位取り板」といった教材が大きな反響を呼んだそう。そうした姿勢の背景には、勉強が苦手だったり、ついていけるか不安と感じたりする子どもたちに向けた温かいまなざしがあります。
「教科書に載っている勉強方法は1つしかなくても、学ぶ方法は星の数ほどあるので、楽しく学べる方法が必ずあるはず。だけど一度勉強が嫌いになり自信を失うと、その方法も見えなくなるし、心の傷はなかなか回復できません。『学ぶって楽しいんだ!』、そう思えることが人生の何よりの財産になります」
なかッちさんは現在、LINEオープンチャット「『遊究舎』の質問広場」やYouTubeチャンネル「遊究舎」でも子どもたちの学習をサポートしています。
(Hint-Pot編集部)