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アサリの砂抜き 終わった直後の調理を避ける理由とは 豊富な栄養素と選び方のコツも
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教えてくれた人:和漢 歩実
おいしいアサリの見分け方は? 砂抜きのコツは“ひたひた”
おいしいアサリを見分けるには、まず大ぶりで殻が閉じているものに注目を。貝殻の色や模様はさまざまありますが、殻が割れておらず、模様がはっきりとしたものが良いでしょう。扁平の形のものが、味が良いともいわれています。
傷みやすいので、手に入れたら早めにいただきます。まずはしっかりと砂抜きをしましょう。新鮮なものほど砂を多く含んでいます。
【アサリの砂抜き】
1. ボウルに海水の塩分濃度程度の3%の食塩水を作る。水100ミリリットルに対して塩3グラム(小さじ2分の1)、水500ミリリットルなら塩15グラム(大さじ1弱)が目安
2. 1にアサリを入れたザルを重ねる。食塩水の量はアサリがほんの少し顔を出す程度、いわゆる“ひたひた”の加減が最適
※アサリも呼吸をしているため、すべてが浸っているのは良くありません。ザルを使う理由は、吐き出した砂がザルの下に落ち、再び吸うことを防げるからです
3. 吐き出した水で周りが汚れないように軽くフタをする。ラップではなく、アルミホイルが良い
※暗くすることにより、砂の吐き出しが活発になります
スーパーマーケットなどで購入したものなら、砂抜きの時間は1時間以上といわれています。砂抜きの後はすぐに調理せず、食塩水を捨ててから30分程度おいて、余分な塩分を吐かせましょう。このひと手間が、おいしいアサリ料理をいただくポイントになります。
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾