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引っ越しでご近所に“挨拶品”を渡す? 人気の品1位は「お菓子」 総予算の平均金額は

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ひと昔前なら欠かせなかった「引っ越し後の挨拶」。現代ではどうなっている?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ひと昔前なら欠かせなかった「引っ越し後の挨拶」。現代ではどうなっている?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 入学や入社などで新生活が始まる春は、住む場所を変える人も多い時期。引っ越し業界の繁忙期は一般的に3月から4月といわれています。いざ引っ越しが決まった際、気になることといえば引っ越し先でのご挨拶でしょう。ひと昔前なら新しいご近所への挨拶は欠かせないものでしたが、現在はどうなのでしょうか? 民間企業による調査から、現在の引っ越し挨拶品事情を見てみましょう。

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渡さなかった理由に「新型コロナウイルス」がランクイン

 引っ越しの見積もり比較サイト「引越し侍」を運営する株式会社エイチームのグループ会社、株式会社エイチームライフデザインは、同サイトの利用者に対して「引っ越し挨拶品」に関するアンケート調査を実施しました。調査期間は2021年12月16日~2022年2月21日、有効回答数は7521件です。

 まずは引っ越し後に挨拶品を渡したかどうかをストレートに尋ねる設問から。全体では「渡した」が49%、「渡していない」が51%でほぼ二分化されました。ただし、住宅タイプの「集合住宅」と「戸建て」で見ると、前者が約4割、後者が約6割と差がついています。やはり「戸建て」の方が持ち家として購入した上での引っ越しが多く、長く住み続けることを前提にしていると考えられるでしょう。

 では、両タイプともに「渡さない」と答えた人は、一体どんな理由だったのでしょうか。その理由を尋ねる設問では、今ならではといえる結果が表れています。

【挨拶品を渡さなかったのはなぜですか?:全体の結果】
1位「ご近所付き合いをしないから」41%
2位「新型コロナウイルスの感染防止対策」39%
3位「防犯対策」13%
4位「面倒・忘れていたから」7%

 1位の「ご近所付き合いをしないから」(41%)には、いわゆる“核家族化”などさまざまな理由が考えられます。総務省統計局が「社会生活基本調査」(5年に1回実施)の結果を基に作成した2016年(平成28年)度「通勤・通学時間が長い!? ランキング」によると、1位の「神奈川県」は1時間45分、2位の「千葉県」は1時間42分、全国平均は1時間19分。往復で2時間を使うと自宅での滞在時間は短くなり、ご近所付き合いの必要性も合わせて低いと感じる可能性は高いでしょう。

 また2位の「新型コロナウイルスの感染防止対策」(39%)は、言われてみるとなるほどの理由。「挨拶がきっかけで感染してしまった」と疑われる状況は、挨拶する側もされる側も避けたいものですよね。ただし一方で、3位には昔ながらの意識が感じられる「防犯対策」(13%)がランクイン。この辺りは地域差もあると考えられます。