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子どもの“素朴な疑問”ランキング 2位は「人はどうやって生まれたの?」…1位は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

子どもの「なぜ? どうして?」は尽きない(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもの「なぜ? どうして?」は尽きない(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 大人になると知識は増えますが、物事に対する「なぜ? どうして?」の気持ちが消えるわけではありません。子どもなら、目にしたものや聞いたことなど、もっと多くの疑問を抱きます。「返事に困ってしまった……」という経験にも心当たりがあるかも? そこで今回は、子どもの素朴な疑問をランキングで見てみましょう。「自分の子ども時代と同じ」といった感想を抱くかもしれませんよ。

 ◇ ◇ ◇

侮れない“素朴な疑問”の数々 大人も考えるきっかけに

 ARINA株式会社が運営する幼児・小学生の保護者向けの教育メディア「おうち教材の森」は、「子どもに聞かれた素朴な疑問」に関するアンケート調査を実施しました。対象は中学生以下の子どもを持つ保護者(10代1人、20代38人、30代81人、40代54人、50代19人、60代以上7人)、有効回答数は178件(人)です。

 それでは、調査結果のランキングトップ3を回答者のコメントとともに見てみましょう。

【3位「どうして空は青いの?」29人】
「娘が3歳の時に尋ねてきた質問なので」
「海沿いをドライブしていて海を見ていた子どもがそう言ったから」
「外で遊んでいる時にこの質問をされたことがあるからです」

 3位は自然に関する質問でした。この質問に明確な答えを提示しているウェブサイトは多数あり、キヤノン株式会社や株式会社ニコンなど“光”と関連する精密機器を製作するメーカーによるものも含まれます。それらによると、太陽が地球を照らす光には波長が短い“青い光”や長い“赤い光”などの種類があり、短い光(特に青い光)ほど上空で強く散乱されるため、人間の目には青く見えるとありました。

 とはいえ、この内容をそのまま子どもに教えても、年齢によっては理解が難しいでしょう。また、大人でも「実はよく知らなかった」という人は多いもの。自然をきっかけに学習への興味を抱かせるような答えを何とか考えておきたいですね。

【2位「人はどうやって生まれたの?」30人】
「表現、説明が難しく感じるからです」
「妹が産まれた時に疑問に思ったらしいです」
「テレビでそんな感じのCMがやっていて聞かれた」

 2位もまた、難易度が高い質問です。“人という存在が現れた理由”と生殖の両側面から答えが考えられることも理由といえるでしょう。前者は“死”についての疑問とセットになっていることも多く、その傾向は1位の結果にも表れています。

 後者を性教育としてとらえた場合はどうでしょうか。ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんは「Hint-Pot」の連載で、子どもへの性教育は「自分が性に関してどういう価値観を持っているのかを観察してみることから始めるとスムーズなのかなと思います」と語りました。また、学校任せにしないことも重要だそう。子どもの質問をきっかけに、配偶者と今後の教育方針などについてじっくりと語り合ってみることが必要かもしれませんね。

【1位:「人は亡くなるとどこに行くの?」51人】
「テレビで訃報のニュースを目にしたから」
「実際に誰も確実には分からないことで、自分自身どこに行くのか分からないため、ふとどのように答えていいか分からなかった」
「親戚の葬儀の際、親族の子に言われ戸惑った経験があります」

 1位の質問も、“生き物として”以外に哲学や宗教などさまざまな側面から見つめることができます。「同じことを今も考えている」という大人も多いでしょう。上記のコメントにもある通り、生きている間は誰にも確実なことが分かりません。この質問もまた、“生と死”に対する自分の考えを深めるきっかけになるかも? 子どもと話し合ってみたり、他の保護者の意見を聞いたり、見聞や思考を広げる機会ともいえます。

「子どもの無邪気な質問」とあっさり片付けるには、どれも惜しい内容ばかり。この他にも「海はどこまで続いているの?」などの質問が挙げられていました。もうすぐ大型連休。家族と接する時間が長くなるだけに、いつもよりもっと子どもの言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

(Hint-Pot編集部)