子どもに自我が芽生えると、親は子どもの“困った行動”が目につくようにもなります。ただ、その中には「試し行動」が含まれていることをご存じでしょうか。これは、わざと相手を困らせることで自分への愛情を探ろうとする行動だそう。3歳になる息子を育てるリコ（@fuddyxxduddy30）さんもそんな行動に直面した一人です。自身の経験を綴った漫画に大きな反響が寄せられています。当時について詳しい話を伺いました。

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息子の夜泣きが収まった頃に始まった不思議な行動

　作者のリコさんは、3歳になる息子さんを育てる1児のママ。子育てや仕事をする傍ら、趣味のイラストをツイッターやインスタグラム（licooo_0327）で発表しています。そこで先日大きな注目を集めた作品は、息子さんの「試し行動」に関するエピソードでした。

　それは、息子さんの夜泣きが落ち着いてきた頃のお話。ある日、一緒に寝ようとした息子さんから「ママ嫌い、あっち行ってよ」という思いがけない一言がありました。「どうしたの？　急に」と慌てて返事をしますが、息子さんの不機嫌は収まりません。

　さらに「カギの部屋（脱衣所）に入ってなさい」と言われたので、その言葉に従って息子さんと少し距離を取りました。しかしそうした矢先、今度は泣いて許しを請う息子さん。不機嫌が嘘だったかのように「ママ、だぁーいすき」と優しい本来の姿に戻ります。

　リコさんはこの様子に大きな違和感を覚えたものの、それからも息子さんがわざとリコさんを困らせようとする、また怒ってもらおうとする行動は変わらず。そこで「子ども　わざと怒らせる」という言葉でインターネット検索すると、たどり着いた答えが「試し行動」でした。

息子は「試し行動」をしていた？　号泣ののちに母も変化

　身近な大人の愛情を確認したい時に現れるこの行動。息子さんの行動がこれに当たるのかもしれないと思った時、リコさんは「私の大好きが伝わっていない」と思わず号泣してしまいました。

　ただ一方で、疑問だった行動の正体を掴んだことでリコさんの行動にも変化が。息子さんの「試し行動」が始まると怒るのをやめ、抱っこやハグに加え、「どれだけ大切か」という思いを言葉にして息子さんに伝えるようにしたのです。

　そうすることで息子さんとの平穏な日常を徐々に取り戻すと同時に、リコさんは息子さんへの大きな愛を再認識するのでした。

　このエピソードが全4回にわたってツイッター上で公開されると、合計で2万件以上の“いいね”が。またリプライ（返信）には、「初めて知った……」「ぐるぐる悩んでいた現象に名前が付いたことで視界が開けた……」というコメントに加え、「こんなの泣くって」「愛のある対応、素敵です」など感動やリコさんの行動に対する称賛の反応が寄せられました。