漫画
書店員を悩ませたピュアすぎる質問 激しい葛藤と嘆きを描く漫画が話題 「正直に一票」
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おうち時間の定着に冬の寒さが加わって、書店で本を選ぶ人たちの姿をよく見かけます。「本のタイトルが思い出せない」「どこにあるの?」と書店員に質問すると、即座に教えてくれることも多いですよね。「さすが!」と感心する場面ですが、中には返答に困ってしまう質問もあるようです。店内で受けたピュアかつ難易度が高すぎる質問に対し、懸命に「正解」を考える書店員の漫画がインスタグラムで話題になっています。作者で“本物の書店員”でもある鈴代(suzushiro_ido)さんに、その後の展開などについてお話を伺いました。
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もっと作品を読みたいと考えている女の子 ピュアな気持ちにどう応える?
鈴代さんの家族は夫と猫2匹。書店員として勤務する傍ら、猫のことや日常の出来事、書店員の日常などを絵日記漫画にしてインスタグラムで公開しています。複数の書店で勤務した経験があるため、書店員漫画に登場するエピソードは新旧さまざま。また、登場するお客様の特定を防ぐため少しだけアレンジされています。
今回話題になった作品は、小さな女の子が名作「赤毛のアン」シリーズの1冊を手に「すみません」と声をかけてくるところから始まります。その質問は「この本の続きはありますか?」というもの。書店員にとっては「任せとけ!」な内容ですね。そこで「在庫あるか調べますね」と返しましたが、続いた質問に衝撃を受けました。
「あのぅ、モンゴメリさんは今も新作を書いていますか?」
「赤毛のアン」シリーズの作者といえば、ルーシー・モード・モンゴメリ。シリーズ第1作は1908年、女の子が手にしていた「アンの夢の家」は1917年の作品です。そして、モンゴメリの没年は1942年。しかし、もっと作品を読みたいと考えている女の子の瞳はとてもピュア! さあ、どう答えるべき?
そこで鈴代さんの頭では、あらゆる場面の自分が参加する「脳内リモート会議」がスタート。「あなたの心に生きています」「別の作家をすすめてみる?」……しかし、良い返事は見つかりません。短い時間ながらも悩み抜いた末に出た言葉は「何の考えもない普通の答え」に……。鈴代さんは「いまだに最適な答えが何だったのか分からない」と訴えています。
この訴えには読者も反応。「正直に一票」「どう答えても最終的にがっかりさせちゃうので、そう答えるしかないと思います」「その答えは正しいです」といったストレート派や、作家について一緒に調べてショックを共有するといった一工夫派などの意見が多数寄せられていました。