どうぶつ
スパイダーニャン!? 壁に張り付く元保護ねこに1.6万人驚愕 「重力に逆らうねこ!」
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あれ? 写真の向きを間違えている? と思わず目を疑ってしまう1枚の写真。4本の足をしっかりとつけて“立っている”ねこが縦に写っているため、左回転させたくなります。しかし、奥にはお座りをしているねこがもう1匹……。そう、この写真は決して向きが間違っているわけではなく、ねこが壁に張り付いているのです。撮影したのは2匹の飼い主で、これまでねこフォトコンテストで何度も入賞歴のある小野一俊(@kazutoshi_ono_)さん。ねこ写真を撮り始めたきっかけから愛猫たちとの出会いまで、詳しいお話を伺いました。
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コロナ禍でねこ写真がライフワークに
元々は「海外旅行の思い出を残したい」という思いで写真を始めた小野さん。ところがコロナ禍の影響で、海外はおろか国内旅行もままならない状況になってしまいました。そんな中、ねこが好きな職場の同僚に誘われて、宮城県石巻市の田代島、通称「猫島」を訪れることに。そこで初めてねこの写真を撮影してみたところ、その奥深さにすっかり虜になってしまいました。
「最初は誰でも簡単に撮れるのだろうとなめてかかりました。しかし、いざ撮影を始めてみると、ねこのすばしっこさや予測不能な動きに四苦八苦。絶対にうまく撮ってみたいという思いから、だんだんとのめり込んでいきました」
カメラの腕がメキメキと上達していった小野さんは、猫島で撮影した写真でさまざまなフォトコンテストへの応募を始めました。ねこ写真を始めたのはコロナ禍以降ですが、すでに「第5回 岩合光昭さんが審査する アサヒカメラ ネコ写真コンテスト」では入選、通販生活「猫写真家・沖昌之プレゼンツ ○○すぎるネコ写真コンテスト どうぶつ尽展編」では2位に。さらにアドビ「#猫グラフィー フォト/ムービーコンテスト」では、2021年の最優秀賞、2022年の審査員賞に選ばれています。
ねこ写真家として順調にキャリアを重ねる中で、小野さんはいつしか猫島に恩返しをしたいと考えるようになりました。そして2021年の夏、猫島にある保護施設が同年いっぱいで閉鎖になることを耳にします。
当時、施設では新たな命が誕生したばかり。その子ねこたちのもらい手を探していると知った小野さんは、2匹を引き取ることにしました。それが現在の愛猫である「ジン(仁)」くんと「ウミ(海)」ちゃんです。