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からだ・美容

何気なく触れて気づいたしこり…38歳女性の乳がん日記 健康には自信があったのに

公開日:  /  更新日:

著者:島田 みゆ

セルフチェックでも見つけることができる乳がん(写真はイメージ)【写真:写真AC】
セルフチェックでも見つけることができる乳がん(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 何の持病も不調もなく、複業フリーランスとしてライター、ヨガ講師、海外ツアーコンダクターとして好きな仕事をしていた38歳の島田みゆさん。30代最後の一年を前に「思い切ってやりたいことをやってみよう」とワクワクした日々を送っていました。しかしある日突然、乳がんが判明。すべてが一変してしまいます。実体験を通して、同世代の女性に乳がんのことを知ってほしいという思いを届けるこの連載。第1回は気づいた経緯についてです。

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2022年2月 38歳で乳がんになった

 はじめまして、島田みゆです。私は2022年2月、乳がんだということが分かりました。3月末に右胸の全摘手術を受け、これから薬物療法をスタートし、最低5年間は続く予定です。

 日本では、年々乳がんになる人が増えているとはいえ、私自身、自分が診断されるまではどこか遠い話。ごくごく健康的に毎日を過ごしているつもりでしたし、まさか30代で乳がんになるとは思ってもみませんでした。

 だからこそ、私の経験を通して乳がんが身近であること、そして同世代の多くの方に乳がんについて知ってほしいのです。何より、今を一緒に生きている同世代の女性として、一人でも多くの方が自分自身の心や体に意識を向けてほしい、そんなメッセージを伝えられたらと思っています。

偶然触れて気づいた謎のしこり

 私が最初に気づいた異変は、しこりの自覚症状でした。ある夜、寝返りを打って、何気なく右胸の外側に手が触れた時です。「こんなしこりあった……?」体を洗う時や下着を着ける時など、胸に触れる機会はこれまでもありましたが、この瞬間までは本当に気づきませんでした。逆にこの時、明らかに何か違和感、塊があるということだけは分かったのです。

 すぐさま、「胸 しこり」と調べてみると、「乳房のしこりの8~9割は良性」「悪性(がん)の場合は硬くて動きづらい」などと書いてあります。ただ、自分のしこりを確認してみても、何と比べてやわらかいのか硬いのかも分からないし、向きを変えれば動いているようにも思える。

「とにかく自分では分からないから、とりあえず乳腺外科にいこう」……嫌な予感がよぎりながらそう思いました。