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物語を感じる“天空の鳥居” ひと工夫が光った写真に1.5万人称賛 「構図が素晴らしい」
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初夏のさわやかな風が心地よく、新緑が美しい季節がやってきました。SNSでも生命感あふれる風景写真の投稿が目立つ中、話題になっている一枚が。それは抜けるような青空にたなびく雲、そして草木の緑の中に佇む鳥居と真っ赤な和傘を持った着物姿の女性――物語性を感じさせる絶妙な構図の写真です。ツイッター上で大反響を呼んだその一枚について、投稿者のAyuMi(@a_yumi0425)さんに撮影時の裏話など詳しいお話を伺いました。
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「人を入れたら変わるかな」 とっさのアイデアで生み出した一枚
小高い山の上に建てられた鳥居。眼下には市街地と雄大な海が広がっています。それを見つめる1人の女性。白とピンクの着物に身を包み、赤い和傘を差すその佇まいからノスタルジーを感じます。また、澄み渡った空や新緑など、自然の美しさも見事です。
この一枚はフォトグラファーのAyuMiさんが今月2日の午前7時頃、香川県観音寺市にある高屋神社(本宮)で撮影したもの。同所は「天空の鳥居」として知られ、標高404メートルの稲積山(いなづみやま)の頂上から一望できる観音寺市街地と瀬戸内海の壮大な景色で有名です。2018年には四国八十八景にも選出されました。
AyuMiさんはゴールデンウィークを利用して、写真撮影のために四国を周ることに。その目的地の一つが高屋神社(本宮)でした。
実際に足を運ぶと写真撮影の名所とあってか、すでに海外から来た複数の写真家の姿がありました。そして写真家たちの中に着物の女性を目にしたことで、現地に着くまでは鳥居を入れて観音寺市の街並みを撮影したいと考えていたAyuMiさんの考えに変化が。「人を構図の中に入れたらまた雰囲気が変わるかな」と新たなアイデアが浮かんだそうです。
こうして、元々撮影したかった鳥居と市街地、そこに着物の女性と新緑をうまく構図に収め、愛機のシャッターを切りました。美しい風景とどこか神秘的な女性が巧みに融合したことで生まれたこの一枚。「まるでアニメのワンシーンのようだった」という一言ともにツイッター上で公開されると、1.5万件もの“いいね”を集める大きな反響を呼びました。
リプライ(返信)には、「本当にアニメやと思った」「構図が素晴らしいですね」「素晴らしい写真」「色がきれいすぎてすごい」など、称賛のコメントが多数寄せられています。
今回の撮影では、香川以外の四国3県にも初めて足を運んだというAyuMiさん。「香川を含め自然が作る景色が最高でした。個人的に四国で見る夕焼けはとてもきれいだと感じたので、ぜひ見てほしいです」と思い出を語ります。
さらに、「香川は観光スポットも多くありますし、フェリーを使って離島に行くのも楽しそうだと思いました」と話すなど、今後の旅の構想も膨らませているようです。旅を通し日本各地の魅力を知っていくAyuMiさんが今後どのような美しい一枚を見せてくれるか、楽しみが尽きませんね。
(Hint-Pot編集部)