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ビワの見逃せない栄養素 種を食べるのはなぜNG? 上手にむくコツは軸を持つこと

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

冷蔵庫保存は風味を損なう 皮をむく時は軸を持っておしりから

果皮にうぶ毛があるものが新鮮(写真はイメージ)【写真:写真AC】
果皮にうぶ毛があるものが新鮮(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 購入する時は、ふっくらとした形で軸がしっかりしているものを選びましょう。果皮にハリとうぶ毛があるものが新鮮です。一般的に甘いといわれているのは、透き通ったような鮮やかなオレンジ色のもの。皮をむく時は軸を持ち、おしりの方からむくと簡単です。

 収穫後は鮮度が落ちるので、購入したその日のうちか3日以内には食べきりましょう。低温に弱い性質があるため、冷蔵庫で長期保存すると低温障害を起こしやすく、風味を損ないます。保存は常温が良いでしょう。もし冷やしたビワを食べたい場合は、冷蔵庫に1時間ほど入れてから食べると、ひんやりとしつつもビワ本来の甘みや香りを味わえます。

 食べきれない場合は、食感や風味は損なわれますが、冷凍保存すると長く楽しめます。水洗いをしてから水分をペーパーで拭き取り、皮をむかずに適度な大きさの冷凍用の保存袋へ。冷凍庫に入れる時は他の食材でつぶれないように気をつけます。

 冷凍したビワは、自然解凍または冷蔵庫で半解凍していただきます。シャリシャリとした食感でシャーベットのようになり、暑い季節にぴったりのデザートです。ヨーグルトと一緒に食べても、他の果物と一緒にスムージーにしても良いでしょう。

【参考】
農林水産省「食中毒から身を守るには」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾