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補聴器を着けたバービー人形が米国で発売へ 多様性が話題に 義足のタイプも

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

60年以上の歴史を誇るバービー人形は時代の変化とともに多様性が反映され進化している【写真:Getty Images】
60年以上の歴史を誇るバービー人形は時代の変化とともに多様性が反映され進化している【写真:Getty Images】

 米カリフォルニア州に本社を構える世界最大級の玩具メーカー「マテル」は現地時間11日、バービー人形の最新ラインナップを発表した。1959年の販売開始以降、年齢を問わず多くの女性から支持されてきたファッションドールは、時代の変化に合わせファッションだけにとどまらない驚くべき進化を遂げているようだ。そのキーワードはずばり、“多様性”だという。

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多様化が進むバービー人形 補聴器や義足を着けた商品がついに登場

 発売から63年の歴史を誇るバービー人形。マテル社は近年、バービー人形の多様性反映に力を注いでいる。2020年には9種類の体形と35種類の肌色、94パターンの髪型で176タイプに及ぶファッショニスタシリーズの商品を今後構成すると発表した。

 バービー人形はこうした見た目だけでなく、職業や人物像、ファッションなどの面でも多様性を表現。マテル社公式ウェブサイトではこうした商品展開について、「“You Can Be Anything(何にだってなれる)”というメッセージを、お子さまやそのご家族に届けています」としている。

 そんな最新のファッショニスタシリーズ。マテル社の発表を報じた米紙「ニューヨーク・ポスト」によると、商品ラインナップには補聴器を着けたバービー人形と義足のバービー人形、白斑症(皮膚に白い斑状の領域が現れる疾患)のケン人形が含まれているという。

 中でも補聴器を着けたバービー人形については、最も正しい装着の様子を再現すべく、難聴の専門家であるジェン・リチャードソン博士が製作に協力。同紙が紹介したリリースによると、リチャードソン博士はこの度の企業との協同製作を「誇り」とした上で、「難聴の啓蒙に18年以上も携わってきた1人の専門家として、難聴を経験する人たちが人形という形で映し出されたことに感動を覚えました」と喜びを語っているという。

 また、マテル社の代表取締役副社長を務めるリサ・マクナイト氏はリリース内でバービー人形に多様性が反映されることの意義を言及。「子どもにとって自分たちの存在が人形に反映されているのを知ることや、自分たちとは似ていない人形で遊ぶことにより共生社会の大切さを理解できるようになることが重要です」としている。

 米民放CBSによると、今回発表されたファッショニスタシリーズの最新ラインナップは6月から販売が開始されるという。

(Hint-Pot編集部)