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男性への“ハゲ”発言はセクハラ 英審判所の裁決に世界が注目 「ムーブメントを作ろう」

著者:Hint-Pot編集部

労働現場でのトラブルが画期的な裁決に発展(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
労働現場でのトラブルが画期的な裁決に発展(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 頭髪を失った男性に対する「ハゲ(bald)」の発言はセクシュアルハラスメントに相当。英国の雇用審判所(employment tribunal)が下した裁決を、現地メディアが一斉に報道した。「画期的」とも表現されているこの裁決、一体どういう内容だったのか? ダイバーシティの意識浸透が進む今、気を配っておくべきニュースだといえるだろう。

 ◇ ◇ ◇

発言は「本質的には性別に関連している」と判断 その背後には?

 頭髪が薄くなる変化は、男性のみならず更年期を過ぎた女性や、病といった避けがたい事情を抱えた人にも訪れる。一方で各界には、元サッカーの名選手で現在は指導者のジネディーヌ・ジダン氏や2020年に死去した英俳優のショーン・コネリー氏をはじめ、変化した頭髪を含めてセクシーと称されている人物も多い。そうした状況から、欧米ではあくまでも個性の一部として見なされていると考える向きもあるだろう。

 しかし、現地時間12日に英国の雇用審判所が下した裁決は世界を驚かせた。英メディア各紙が報じた内容によると、24年間勤務した会社から解雇された64歳の電気技師、トニー・フィン氏は、不当解雇と併せて工場監督者のジェイミー・キング氏からハゲ発言によるセクシュアルハラスメントを受けたと主張。これを受けて、雇用審判官のジョナサン・ブレイン氏と労使審判員ら3人が審議した結果、発言は「一線を超えている」などとしたのだ。

「これは強い言葉です。このウエスト・ヨークシャー(州)にある工場(フィン氏の勤務先)では、罵り言葉が一般的に使用されていましたが、我々の判断によるとキング氏は申立人(フィン氏)の容姿についての個人的な発言で一線を超えました」

 そのため3人は「キング氏の意図は(フィン氏を)脅して侮辱することだった」とした上で、発言は「本質的には性別に関連している」とも判断。男性による女性のバストサイズについての発言でセクハラが認められた判例を挙げ、バストサイズ発言の対象が女性の可能性が高いように、ハゲ発言の対象は男性が多いとした。またさらに、この判断は3人が自らの容姿を踏まえたものだったようだ。

「(企業側弁護士が)男性だけでなく女性も頭髪を失う可能性があると主張するのは正しいものでした。しかし、法廷の3人のメンバー全員は保証します。頭髪を失うことは女性よりも男性でよく見られるものです」

 英大手紙「テレグラフ」はこの結果を「画期的」と表現。また英大衆紙「デイリー・メール」の電子版「メール・オンライン」のコメント欄には「私はあなた(フィン氏)の痛みに共感します」「ムーブメントを作ろう」「私は10代後半で髪を失いました。信じられないほど残酷な人々がいることに驚きました。私はほとんどの場合でそれを笑い飛ばしましたが、心は痛いです」「世界のハゲブラザースが団結する」など、さまざまな声が寄せられた。

 申し立てが認められたフィン氏は「他の男性がハゲているために侮辱されることや、口頭で攻撃されることを予防するのに、私の勝利が役立つよう願っています」などとコメントしている。

(Hint-Pot編集部)

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