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キュウリの青臭さを解消! 味が変わるひと手間に11.8万人が称賛 「違いが分かった」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

キュウリの切り口同士をこすり合わせるとアクが浮かんでくる!【写真提供:青髪のテツ|野菜のプロ(@tetsublogorg)さん】
キュウリの切り口同士をこすり合わせるとアクが浮かんでくる!【写真提供:青髪のテツ|野菜のプロ(@tetsublogorg)さん】

 夏野菜の代表格といえばキュウリ。気温が上がるこれからの季節、生でも加熱してもおいしくいただけるとあって重宝される野菜です。一方で、独特の青臭さがどうも苦手で……という声も。そこで、ツイッター上ではキュウリをおいしくいただく“ある工夫”が大きな反響を呼んでいます。投稿者で“野菜のプロ”でもある青髪のテツ(@tetsublogorg)さんに詳しいお話を伺いました。

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ヘタ部分で2つに切って切り口同士をこすり合わせると…?

 キュウリは成分のほとんどが水分。そのため栄養価が低いと思われがちですが、実は血圧を下げる効果や利尿作用が期待できるカリウムを多く含んでいます。体の熱を放出すること効果によって、夏バテ予防も期待できるでしょう。またこれから夏にかけては比較的安価で手に入るため、家計にも優しい食材です。

 とはいえ、キュウリを苦手としている人も多いもの。その理由としては、独特の青臭さやえぐみが挙げられます。「そんな声をよく聞く」という青髪のテツさんは、ツイッターに「八百屋の豆知識」として「キュウリの味をワンランクアップさせる方法」を公開しました。

 その方法は実に簡単。まずはキュウリをヘタ部分で2つに切り、両方の切り口を30秒ほどこすり合わせます。そこで切り口辺りに浮かんでくる白い液体を水で洗い流すだけ。「アク抜きしたキュウリはひと味違います。えぐみがまったくなくなり、調味料のなじみも良くなりますよ」と、青髪のテツさんはその効果を説明しています。

 この投稿に集まった“いいね”は何と11.8万件! リプライ(返信)には「これ、習ったことなかった」「おばあちゃんがやってた」「やっぱ、これ合ってたんだ」「生で食べても違いが分かりました」などさまざまな声が寄せられました。

 リプライの中にあった「1か所だけでいいのですか。切り口ごとじゃなくてもいいのですか」という質問に、青髪のテツさんは「1か所のみで大丈夫です。維管束に流れるギ酸(アクのようなもの)が染み出してきて取り除けるので、キュウリ全体の味がすっきりします」と回答。さらに「切る部分はつる側でないとアクが出にくい」というやりとりもありました。

「騙されたと思って一回やってみてほしい」

“野菜のプロ”ならではの豆知識を披露してくれた青髪のテツさん。今回は以前にも投稿した内容の再投稿でしたが、そこには「キュウリを何とかおいしくいただいてほしい」という思いがあります。

「このアク抜きをすることで独特の青臭さが減ります。また用途としては、サラダだけでなく炒め物や焼き物にしてもおいしいので、独特の風味が苦手な方は火を通してみると意外に食べられるかもしれません」

 青髪のテツさんによると、ツイートする度に必ず「『信じられない、1か所こするだけで全体のアクが抜けるわけがない』みたいなコメントが来る」のだとか。それでも「騙されたと思って一回やってみてほしい」と訴えています。

 青髪のテツさんには、野菜に限らず、おいしいものをよりおいしくいただいてほしいという切なる思いもあります。今回のキュウリ以外にも、ひと手間かけるだけでよりおいしくなる食材があるそうです。

「キノコは冷凍することで旨味成分がおよそ3倍になります。食感が変わってしまうので好みもありますが、気になる方は試してみてほしいです」

 野菜と毎日向き合っている青髪のテツさんは「天候や気温にもよりますが、これからは全体的に夏野菜の値段は下がってくるはずですよ」とも呼びかけています。キュウリもさらにお手頃に手に入ると予測しているそう。また、野菜や果物に関する情報はブログ「tetsublog」でも発信中。「毎日野菜の旬、価格、選び方、食べ方、保存方法について発信しています。気になる方はフォローしてもらえたらと思います」とのことです。

(Hint-Pot編集部)