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旬のサクランボ アメリカンチェリーの違いとは カロリーが高いのはどっち?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

サクランボがおいしい季節(写真はイメージ)【写真:写真AC】
サクランボがおいしい季節(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 サクランボは、バラ科サクラ属の桜桃(おうとう)の果実です。春に美しい花を咲かせた後、赤い小さな果実が5月下旬頃から収穫されて市場に出回ります。初夏の訪れを代表する果物ですが、同じ頃には黒みがかった赤紫色のアメリカンチェリーも店頭に並びます。両者に栄養面などの違いはあるのでしょうか? 栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。

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初夏の果物“赤いルビー” 山形での栽培が盛ん

 古くからヨーロッパ各地で栽培されていたとみられるサクランボ。西南アジアの山地が原産地ともいわれています。日本では明治時代の初期から本格的に栽培されるようになりました。桜桃の実ですがサクランボと呼ぶようになったのは、桜の実を意味する「桜ん坊」が由来という説もあります。

 サクランボの果樹には種類がありますが、食用として栽培されている代表的なものは、甘味のある「セイヨウミザクラ(西洋実桜)」です。現在は山形県をはじめ、青森や山梨などでも栽培されています。有名な品種は“赤いルビー”と呼ばれている「佐藤錦」。甘みと酸味のバランスが良く、繊細な味わいが特徴です。

 サクランボは日持ちがしないため、購入後は早めに食べきるのがおすすめです。新鮮なものの見分け方は、皮にツヤとハリがあるもの。色付きが良く、傷がないものを選びます。軸は緑色で褐色していないものが良いでしょう。