どうぶつ
爪切り中のハムスターがしょんぼり顔 「かわいすぎて心臓苦しい」と10万人がメロメロ
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コロンとした丸い体が愛らしいハムスター。短い手足をちょこちょこと動かしながら走る姿や、口の中にエサを詰め込む仕草はとってもキュートです。そうした何らかの動作をする時は爪を上手に使うため自然と削れるそうですが、年齢や環境によっては爪切りが必要になることも。あるハムスターが見せた爪切り中の表情が、ツイッターで10万件の“いいね”を集めて話題になっています。飼い主さんに当時の様子や老齢ハムスターの飼育などについて、詳しいお話を伺いました。
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爪のお手入れが初体験のおはぎくん 完全ロックオン状態で諦めの境地に
黒い手袋をはめた手にすっぽりと体ごと包まれているのは、キンクマハムスターの男の子「おはぎ」くん。5月末に2歳を迎えるため、ハムスターとしては老齢です。とはいえ、普段はぱっちりとした黒目が凛々しく、クリーム色のつやつやした毛並みもチャームポイントの一つ。
でも、この日はどうも様子が違います。写真をよく見ると、小さな右の前脚を人間につままれているよう。そこに伸びているのはピンセットのような器具。どうやら、獣医さんに爪を切ってもらっているようです。
噛みつきや怪我防止のため、おはぎくんは身動きが取れないように完全なロックオン状態。黒目は垂れ下がり、慣れない爪切りに緊張しているのか毛が逆立っています。そして、その表情には何ともいえない哀愁が。「もう好きにしてください……」という諦めに近い心の声が聞こえてきそうです。
「老ハムのため爪切りに病院にいったおはぎちゃん、しわしわのピカチュウみたいになっちゃった」
飼い主さんがこんなメッセージを添えてツイッターに写真を投稿すると、10万件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「観念しているような表情が何とも言えません」「ガチしょんぼりがとってもかわいい」「かわいすぎて心臓苦しい」「何と愛おしい。長生きしてね」「よく頑張ったね」などおはぎくんにメロメロになった人からの声が続々と寄せられています。
また、「よれよれ具合がピカチュウ」「実写版俳優が決定しましたね」「完全に一致ですね」との声もありました。ここでのピカチュウとは、実写映画『名探偵ピカチュウ』のワンシーンに登場した通称「しわしわピカチュウ」。ぬいぐるみが発売されるほどの人気を呼びました。
この時のピカチュウはショックを受けてとっても落ち込んでいたのですが、今回話題になったおはぎくんはどうだったのでしょう?
「おはぎは爪切りが初めてだったので、驚いたのだと思います。『ハムスターも爪切りをするんだ!』という驚きのコメントをよく見かけました。老後の運動量が減ったハムスターは爪が削れず伸びきってしまうので、怪我をする前にと動物病院に連れていきました」
普段はおっとりしていてまったく人を噛まないというおはぎくんですが、爪切りを初体験した後は怒ってしまい、看護師さんの指に噛みついたそうです。かなり怖かったのかもしれませんね。
ハムスターは平均的に1歳半を過ぎると高齢期に入ると言われています。それまで爪は運動などで自然に削られていましたが、体力の低下などであまり動き回らなくなると、こうして切ってあげることが必要になるそう。
しかし小さな生き物でもあるため、飼い主さんが爪を切ってあげるのは至難の業。動物病院などにお願いすることが望ましいとされています。そのため飼い主さんはまず、小動物に対応してくれる病院を探しました。
「インターネットで口コミを調べたり、電話をかけたりして探しましたが、偶然にもかかりつけの病院が快く爪を切ってくださいました。ハムスターは環境変化によるストレスを苦手とするので、移動時間が短くて済む近場で受けてもらったことはとても助かりましたね」
自宅に近い動物病院などで、普段からお手入れについて相談をしておくといいかもしれませんね。