どうぶつ
元保護ねこがお布団そっちのけ 潜り込んだ場所に9万人ほっこり「片付けられんやつ」
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「寝る子」が語源という一説にあるように、ねこにはよく寝る習性があります。日向でうとうとしたり、丸くなって眠ったり、かわいらしい姿がすぐに想像できますよね。ツイッターで話題になっている、元保護ねこの「朔」くんも寝姿が注目されている一匹。熟睡する姿は何ともかわいらしいですが、潜り込んでいるのは何だか変わった“お布団”のような……? この時のエピソードについて、飼い主の葛井美鳥(@mitori_f)さんにお話を伺いました。
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元保護ねこの朔くん 飼い主さんの匂いに包まれてスヤスヤ…
朔くんがお迎えされたのは、推定生後9か月頃のことでした。かねてからねこと暮らしたいと考えていた飼い主さんは、近隣の保護ボランティアが多頭飼育崩壊の現場からねこたちを保護したと耳にして、問い合わせてみたそうです。その後見学に行ったところ、ご縁があったのが朔くんでした。
「私が伺った時には、多頭飼育崩壊からレスキューされた子たちはみんな引き取り手が決まっていました。そこで出会ったのが、譲渡先が決まらないまま成猫に近い大きさまで成長していた朔でした。飼育崩壊のニュースを目にしなかったら『保護ねこというのがいるのか』『迎えるなら、そういう子がいいな』と思いつくことはなかったかもしれませんね」
こうして9か月にして、ようやく正式なお名前を授かることになった朔くん。お名前の由来は仮のお誕生日としている5月1日なのだそう。この日付からお月様にちなんで名付けました。
愛情たっぷりに育てられた朔くんは、9歳になった今でも抱っこが大好きな甘えん坊さんです。家に来たばかりの頃、ずーっと抱っこをせがんでくる朔くんのために、葛井さんはスリングを購入。スリングに朔くんを入れたまま、仕事をすることもありました。
「だいぶ落ち着きましたが、今でも服の中に潜り込もうとしたり、遅い時間になると仕事場まで私を呼びに来たりします」
実は話題になったかわいらしい寝姿にも、朔くんらしいエピソードが隠されていました。ある日、外出から戻った葛井さんは、ベッドに脱ぎ散らかしたままだった服を片付けようと寝室へ。薄暗い中で1着手に取った際、何だか重さを感じたそうです。
驚きつつ部屋の照明をつけると、そこには葛井さんの服にくるまり熟睡している朔くんの姿が! 寒い時期はよく使っている専用のお布団そっちのけで、寝袋のようにすっぽりと潜り込んでいます。
葛井さんは予想外の展開に驚きつつ、朔くんのかわいらしい姿を写真に収めてツイッターに投稿しました。すると、9万件もの“いいね”を集める大反響に。
リプライ(返信)には「主様の温もりぃ……ふぁぁ……眠くなってきたにゃ……」「オフトゥンよりジーンズ」「片付けられんやつw」など、朔くんにメロメロな人からの声が多数寄せられました。また、「飼い主さんの匂いに包まれて寝たかったんじゃないかな~」と朔くんの心情を察する人も。普段の様子から想像すると、確かにそうかもしれませんね。
漫画家として活躍中の葛井さんは、漫画「執筆中につき後宮ではお静かに」の連載と並行し、朔くんと同居ねこの「望(のぞみ)」ちゃんとの日常をブログ「葛井美鳥のねこ活!」で公開中。こちらでもほっこりエピソードを楽しむことができますよ。また、2匹との出会いがきっかけとなり、保護ねこに関する作品「ねこ活男子!」も発表しています。近年、関心が高まっている保護ねこのお迎えについて、さまざまなヒントを与えてくれる内容です。
(Hint-Pot編集部)