どうぶつ
へその緒がついたまま捨てられた4匹の子ねこ 助けたのは大所帯の飼い主 その信念は
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独身時代からねこ好き 今では23匹の飼い主さんに
ねこのお世話にとても慣れている保護主さん。今回保護した子ねことは別に、23匹ものねこたちと暮らしています。
ねこが大好きな保護主さんご夫妻は、独身時代からお互いに2匹ずつねこを飼っていたそう。結婚を機に同居し、愛猫は4匹になりました。その後、祖父がドアを開けっぱなしにしてしまい、生後半年の子ねこが脱走してしまうという事件が。
数日後、子ねこは無事戻ってきましたが、まだ避妊手術を行っていなかったため、知らぬ間に妊娠していたそう。そのねこが突然3匹の子ねこを出産した時は戸惑いましたが、子ねこたちがあまりにかわいらしかったため、3匹とも一緒に暮らすことに。ここで愛猫は7匹になりました。
それからというもの、保護が必要なねこたちと出会うことが増え、1年に1回以上はなぜか出会ってしまうそう。今回のように、捨てねこを見つけた知り合いから相談を受けることも少なくないそうです。
「出会ってしまったらもう最後、助けないわけにはいきません。その感覚は娘にもしっかり引き継がれており、『迷子のねこちゃんがいたら連れ帰ってもいーい?』と小さな頃からよく聞かれていました。とはいえ、娘が小学生になり、本当に子ねこを抱いて帰ってきた時には驚きましたね」
保護主さんはこれまで、たくさんの子ねこの面倒を見てきました。けれども里親を募る際には、決してインターネットで募集をしません。なぜなら、虐待目的の人に出会ってしまう可能性もあるから。そのため、里親は知人のツテを頼って探すことにしています。
とはいえ、子ねこたちはあっという間に大きくなってしまうもの。知人のツテでも見つからなければ、“うちの子”として引き取ることになります。こうして一時期は最大25匹に増えました。
「今は何でもねこ中心の生活になっていると思いますね。どの子も名前を呼んで、撫でたり話しかけたりして、しっかりとコミュニケーションを取るようにしています。人間の言葉は理解していなくても、名前は分かっているようでお返事をしてくれますよ。元気かどうかのチェックも兼ねていますね」
ねこたちの性格に合わせながら接することを心がけ、テーブルの上にはコップ1つでも置いたままにはしません。また、ビニール袋はすぐに引き出しの中に片付けるという習慣を徹底しています。
高齢化する愛猫たち それでも出会ったら保護せずにはいられない思い
一日はねこに始まり、ねこに終わると語る保護主さん。現在は、ねこたちのお世話をしながら、ハンドメイドマーケット「ミンネ」(@22nekosan25)や「にゃんねこ25工房」というショッピングサイトを立ち上げて、オリジナルグッズを販売中です。
また、ブログ「にゃんにゃんねこさんのブログ~25匹の多頭飼い猫生活【にゃんねこ25】」や、YouTubeチャンネル「にゃんねこ25匹の猫生活」で日々の様子を発信するなど、大好きなねこに囲まれ充実した毎日を送っています。
そんな中、昨年は不治の病といわれるFIP(猫伝染性腹膜炎)を患った白ねこの「うーちゃん」を治療するため、莫大な費用がかかりました。その闘病の記録はブログ「猫伝染性腹膜炎(FIP)闘病記録」に綴られています。
「今我が家にいるねこの中にも、すでに高齢の子たちがたくさんいます。なので、これから病気などが増えるかもしれません。コロナなどの影響で仕事も減って、収入が不安定になってきているため、これ以上お迎えするのは難しいと思っています。でも、出会ってしまうんですよね……」
ねこたちの幸せを最優先にして、献身的にお世話を続ける保護主さん。今回ご縁のあった4匹も保護主さんのように心優しい家庭に引き取られ、末永く幸せに暮らせることを願わずにはいられません。
(Hint-Pot編集部)