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からだ・美容

子どもの汗対策に制汗剤を使うべきか? 大切なのはしっかりと汗をかかせてあげること

公開日:  /  更新日:

著者:岩淵 美樹

教えてくれた人:辻 晋作

お風呂に入って清潔に 汗をかいたら着替えることも臭いの予防策

お風呂では湯船に入ってしっかりと汗を出すことも大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】
お風呂では湯船に入ってしっかりと汗を出すことも大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 汗をかいて放置しておくと、肌表面の汚れと混ざり合い臭いが発生します。汗は衣服が吸い取ってくれますが、肌が露出しているところは優しく拭き取ってあげましょう。ただしハンカチやタオルでゴシゴシとこすると摩擦が起き、肌トラブルの元です。拭く場合は濡れたタオルでそっと押さえるようにするといいですね。

 小さなお子さんの場合、外遊びの時には着替えを用意しておき、汗をかいたら着替えるのも対策の一つです。汗で濡れたままでいると、かゆみなど炎症が起こることもあるので、こまめな着替えを心がけましょう。また汗を吸収し通気性の良い肌着をつけることで、蒸れを予防できます。

 臭いを発生させる皮脂やアカを落として肌を清潔にすることも大切です。シャワーで済ませず、湯船に入ってしっかりと汗を出すことで毛穴汚れもすっきり落ちます。小さなお子さんは自分ではしっかりと洗うことができないので、歯磨きのように親がチェックしてください。

 耳の後ろや足の指の間、おへそなど汚れが溜まりやすい場所ほど見落としがちです。子どもに限らず、大人も臭いのもとになるのでしっかりと洗いましょう。

制汗剤を使う際は親の管理のもとで

 医師の立場からすると、お子さんに対しては汗を抑える制汗剤も、臭いをごまかすデオドラントも必要ありませんとお答えしています。前述の通り、汗は体温調節をするために欠かせないものですし、お子さんは気にするほどの臭いを放つことはないからです。

 思春期を迎え、自我が芽生える年齢になれば、汗や臭いが気になるでしょう。その時は制汗剤やデオドラントを使っても問題はありません。ただし肌につけるものなので、皮膚炎が起こらないとは限りません。お子さんに任せず親の管理のもとで使うようにしてください。

 スプレータイプが手軽ですが、吹きかける時に肌に近づけすぎると肌トラブルが起きやすいので注意してください。スティックタイプやロールオンタイプは肌に直接つけるものなので、家族であっても共有しない方がベターです。

 繰り返しになりますが、汗は体温調節にとって大切なものです。発汗能力が未発達な子どものうちは、汗を抑えるよりも出してあげましょう。肌や衣類を清潔にしていれば、臭いもほぼ気になりません。汗をかいたら水分補給も忘れずにしてくださいね。

(岩淵 美樹)

辻 晋作(つじ・しんさく)

1974年1月17日生まれ。東京大学医学部卒。帝京大医学部形成外科、埼玉医科大形成外科、東京女子医科大非常勤講師として勤務しながら、28歳で美容医療の「アヴェニュークリニック」開業。42歳で再生医療専門の「アヴェニューセルクリニック」開業。医学博士、日本専門医機構認定形成外科専門医、日本再生医療学会再生医療認定医、「アヴェニューセルクリニック」再生医療統括医師。著書に「あなたを救う培養幹細胞治療」(集英社インターナショナル刊)、「靴の中に入れるだけ2Gかかとインソール」(主婦の友インフォス刊)、「ひざ痛は治る」(秀和システム刊)がある。