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日本で見られない珍獣 実物そっくりのぬいぐるみが大反響 「見事な出来栄え」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

キュートな表情のカモノハシですが、本物ではありません【写真提供:Lilacoo(らいらっくー)(@sweet_mokaketu)さん】
キュートな表情のカモノハシですが、本物ではありません【写真提供:Lilacoo(らいらっくー)(@sweet_mokaketu)さん】

 子どもだけでなく大人の間でも大人気のぬいぐるみ。最近はぬいぐるみを愛でる“ぬい活”が流行するほどです。SNS上では先日も、“珍獣”カモノハシをモチーフにしたリアルなぬいぐるみが大きな話題を集めました。日本では普段なかなかお目にかかれない動物を見事に再現した作品は、どんな思いで作られたのでしょう。制作者のLilacoo(らいらっくー)(@sweet_mokaketu)さんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

オーストラリアの一部にしか生息していない「カモノハシ」

 日本ではあまりなじみのないカモノハシ。現在生息しているのはオーストラリア東海岸の一部だけで、日本の動物園などでも見ることはできません。しかし、哺乳類でありながら卵を産むという極めて特異な繁殖形態や、茶褐色の体毛と大きなくちばし、水かきがついた前肢、平べったいシッポといった特徴的な体、そしてキュートな表情で密かな人気を誇っています。

 そんなカモノハシに注目したのが、リアルなぬいぐるみを制作しているLilacooさん。3月にはタテゴトアザラシの赤ちゃんのアートドールを制作し、大きな反響を呼びました。

「リアルなぬいぐるみシリーズとして、前回はアザラシの赤ちゃんを作ったので、次はあまり実物を見る機会がないちょっと珍しい生き物を作ろうと考えました。そこで、真っ先に候補に挙がったのがカモノハシでした」

 とはいえ、日本で実物を見ることができないため、制作は写真や映像だけが頼り。リアルを追求するLilacooさんは40~60センチの体長や足の水かきなど細部の質感にまでこだわり、苦労の末、約2週間をかけて完成させました。

「頭と手足は粘土、体は綿とフェイクファーでできています。カモノハシ独特の平たさを再現するために綿の量と密度を調整するのに苦労しました。こだわりは後ろ足の蹴爪です」

 この作品を「ほぼ等身大のカモノハシを作りました」という一文とともにツイッターで公開すると、13万件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)にも「本物かと思った」「見事な出来栄え」「めちゃくちゃかわいい」と絶賛の声があふれ、「どこで買えますか」「本気で欲しい」など購入希望の声も。また希少種ということもあり、海外からのメッセージも多数寄せられています。

「哺乳類なのに卵を産む、毒を持つ、複数の動物が合わさったようなユニークな外見など、まさに『珍獣』としか言いようがない存在だと思います」とカモノハシの魅力を語るLilacooさん。「いつかオーストラリアに本物を拝みにいきたい」と実物との対面にも思いを馳せています。