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マスクメロンが“高級贈答品”になる理由とは 追熟を待つのは常温で 完熟のサインは?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

メロンがおいしい季節が到来(写真はイメージ)【写真:写真AC】
メロンがおいしい季節が到来(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 甘い食感から人気のメロン(マスクメロン)。毎年この時期は夕張メロンの初競りがニュースとして報じられますが、昨年の落札価格が一昨年の22倍にあたる2玉270万円だったことは大きく注目されました。このように贈答品の定番として高級なイメージを持つメロンですが、現在はさまざまな品種が存在しており、手頃な価格で手に入るものもあります。メロンの栄養や豆知識について、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。

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マスクメロンと呼ばれる理由

 ウリ科の植物であるメロン。原産地はアフリカをはじめ中近東や南アジア、東アジアなど広く、それぞれの地域で栽培種が発達したとみられています。栽培の歴史は世界的に古く、日本ではシロウリやマクワウリといった「東洋系」といわれる種類が伝わり、弥生時代にはすでに栽培されていたという説もあります。

 のちに「西洋系」と呼ばれる種類が伝わり、表面に網目がないノーネットメロンと網目があるネットメロンで大別されるようになりました。ネットメロンはマスクメロンとも。高級な香料であるじゃこう(ムスク)のような香りがすることから、その名が付いたとされています。果肉は黄緑色とオレンジ色のものがあり甘みがたっぷりで、とろけるような食感が人気です。

 高級なマスクメロンはハウス栽培で、1株から1個の果実のみが収穫されることから、高級贈答品の定番になりました。旬の時期は産地によって異なりますが、5月頃から出荷が始まり、8月頃までがおいしい季節です。また、近年は品種改良によってさまざまな種類が出てきました。