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低カロリーのパイナップル 可食部は“果実”にあらず ミカンと同量の意外な栄養とは
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教えてくれた人:和漢 歩実
国内では沖縄で生産されているパイナップル。通年で出回りますが国産品は希少で、多くは輸入品です。トロピカルな味わいで水分を多く含む果物なので、暑さが気になり始める今の時期は特に人気ですね。実は食べている部分は果実ではなく、花を支えている肥大した花托(かたく)だとご存じでしたか? パイナップルの栄養や豆知識について、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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食べている部分は肥大した花托(かたく)という茎
パイナップルはブラジルが原産とされる果物で、亜熱帯から熱帯地方で育ちます。語源はパイン(松かさ)になるアップル(リンゴ)の意味から。一説によると、スペインやアフリカなどには1500年頃に、沖縄には1800年代に伝わったとされています。
食べている果肉は果実ではなく、肥大した花托(かたく)という茎。果実は表面のウロコのような部分で、一つひとつに花が咲きます。全部150個ほど咲くそうです。
バナナやキウイなどと違い、パイナップルは収穫後に時間を置いても熟さないのが特徴です。丸ごと購入した時は、葉の根元を1センチほど残して包丁で切ります。そのまま冷蔵庫の野菜室で4日ほど保存が可能です。
カットされているものは、2~3日くらいで食べきる方が良いでしょう。食べきれない場合は冷凍パインにしてもおいしいですね。