からだ・美容
乳がんが確定するまでの悶々とした日々…右胸全摘の38歳女性が乗り切った方法とは
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ライターやヨガ講師、海外ツアーコンダクターとして日々忙しく過ごしていた38歳の島田みゆさん。今年2月に乳がんが突然判明し、3月末に右胸の全摘手術を受けました。現在は薬物療法中の島田さんが、実体験を通して同世代女性に乳がんのことを知ってほしいという思いで綴るこの連載。第3回は結果が判明するまでの心の持ちよう、過ごし方についてです。複雑な思いを抱えるこの時期、心を落ち着かせてくれたのは「周囲に話すこと」でした。また「勇気をもって人に頼る」ことも大切なようです。
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結果が分かるまで荒波に揉まれるような気分の2週間
生体検査をした日「とりあえず、2週間は忘れて過ごします!」なんて言ってクリニックを出たものの、その日の夜からどうにも頭から離れませんでした。
「違うかもしれないし、大丈夫!」「今何を考えても結果は変わらない!」「たとえそうだったとしても治療するだけ!」と思える時間帯もあれば、「本当に乳がんだったらどうしよう」「手術や治療が始まったら、誰に頼ればいいのだろう」「今進んでいる海外生活の話はどうしよう」と、不安や心配ばかりが頭をよぎります。
人と会ったり仕事をしている時は一時的にすっかり忘れていても、少し間が空いたり、夜になったりすると、やはり思い出してしまいます。「生検 良性だった」など、せめてもの希望的観測を持って、何度同じキーワードを調べたことか……。ポジティブとネガティブが波のように引いては打ち寄せる日々でした。
1人で考えているより、誰かに話すことで落ち着くことができる
この時ばかりは、頼りたい親がいないことが心細く感じられました。でもすぐに、身近にいるあらゆる人に頼ろうと思いました。
例えば、クリニックへ行く前日にたまたま会っていた友人です。生検の結果待ち期間中に「まだ分からないけど、本当に乳がん怪しいみたいで生検したよ……」と言うと「結果待ちの間、話したくなったらいつでも誘って!」と。その言葉に全力で甘えてすぐに会ってもらい、その翌週もまた会って同じような話を聞いてもらいました。
その後も友人に限らず、仕事で一緒になった人(初対面の人にすら)のほとんどに、今の状況を話しました。「まだ結果待ちの段階なのに、人に言うのは信じられない」「仕事への影響も考えたらできるだけ知られたくない」という気持ちもすごく分かります。
でも私は、1人で悶々と考えているより、誰かに話すことで落ち着くことができましたし、何より少しでも良い情報が得られるならその方が良いと思ったのです。
聞かされた方もどのような言葉をかければ良いのか分からないだろう、迷惑かもしれない……とも思いました。けれど「誰も頼れない」と自分で決めつけるのではなく、「とことん頼る」を選びました。
自ら伝えて頼っていかないと、そもそも気づいてすらもらえません。実際、話したことで身近な知り合いで乳がんにかかった方の話、ご自身が別のがんを患い克服した話など、役立つ情報や前向きになれることをたくさん聞くことができました。