からだ・美容
「早く生理なんて終わればいい」―そう思い続けたアラフィフ女性が実際に閉経して思ったこと
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思春期頃からずっと、女性についてまわる生理。ナプキンの準備や、漏れた経血で汚れた下着やシーツの処理、倦怠感や腹痛、食欲不振……と個人差はあれど、生理への対応は大変なことばかり。「早く生理なんて終わればいいのに、とずっと思っていました」――そう話すのは、主婦の川口宏美さん(仮名・50歳)。しかし、実際に閉経が近づくにつれて体調不良になり、思わぬ症状に悩まされることに。更年期障害といえば、感情の不安定さや顔のほてり、止まらない汗、けん怠感、骨粗しょう症など心身の不調が知られていますが、宏美さんの場合は少し違ったようで、最初は原因がわからなかったといいます。
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「そろそろ生理があがるのかな?」―その時はうれしい気持ちしかなかった
「生理が終わることは、ただただ、喜ばしいことだと思っていました」
主婦の川口宏美さん(仮名・50歳)は、4年ほど前から生理不順が続いたことから、閉経が近いと感じ始めたそうです。
「そろそろ生理があがるのかな? と思うと、あ~これでようやく生理用品とサヨナラできるのかなっていう、うれしい気持ちしかなかったんです。でも、いざ経血が減少し始め、そして来なくなってくると、これまで経験したことがない症状が出るようになりました」
それは、更年期の症状として一般的に知られている顔のほてりや、汗、けん怠感ではなく、突然に襲ってくる「眠気」だったといいます。
しっかり寝ているのになぜか激しい眠気に襲われるように
夜11時にはベッドに入り、朝6時までしっかり眠っているのに、買い物に行った先や、友人とお茶をしているときなど、これまでなら絶対に眠気なんて感じなかったシチュエーションで、激しい眠気に襲われるようになったといいます。
特に、首都圏郊外に住んでいた宏美さんにとって厄介だったのは、電車に乗っているときの眠気でした。買い物で電車に乗って座っていると、いつのまにやら眠っていて目的の駅から2つ3つ通り過ぎた頃に目覚めることが度々あったそうです。
「家族から『危ないだろう!』『そのうち、お財布とか荷物を盗まれるよ!?』と、叱られるのですが、気を付けていても眠気にはあらがえず。度々繰り返していたため呆れられる始末。夜、しっかりと寝てから外出しているのに、どうしても眠気が抑えられなかったんです」