仕事・人生
【私の家族】中型犬を迎えた高橋惠子さん 先住犬と同じ名前を授けた理由とは「慈悲深い瞳を…」
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酪農を営む両親のもとに生まれた俳優の高橋惠子さん。家族で東京に移り住んでからも、犬や猫はもちろん、リクガメやトカゲなどさまざまな動物たちと暮らしてきました。現在は6月に上演される舞台『黄昏』のため、稽古に打ち込む日々。癒やされているのは、昨年迎えたビーグル犬だそうです。日々に活力を与えてくれる犬との生活や、還暦を過ぎても見知らぬ男性からお茶に誘われた経験を持つほどみずみずしく生きる秘訣などについて、じっくりとお話を伺いました。
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愛犬との散歩で自然に触れることが元気の源
中学2年生の時に、映画会社「大映」のスチールカメラマンだった男性にスカウトされ、デビューを果たした高橋さん。プライベートでは1982年に映画監督の高橋伴明さんと結婚し、結婚生活は今年で40年目を迎えます。
6月に幕が開ける高橋さん主演の舞台『黄昏』は、米国・メイン州にある湖畔で過ごす老夫婦とその家族の物語。疎遠だった家族が、優しい穏やかな時間の中で絆を探すひと夏について描かれ、高橋さんは老夫婦の妻・エセルを演じます。
「私もエセルのように、夫と子ども、そして孫がいます。エセルのように大自然の中を……というわけにはいきませんが、北海道で生まれ育った経験があるので、自然が持つ厳しい面や大きな力を知っています。
コンクリートに閉ざされた中で生活をしていると、精神的にバランスを崩してしまうことが……。そのため、時季が来ると花や木々が芽吹くこと、鳥や虫など動物たちと共存しているのだということを、愛犬の散歩などを通して自然に触れ、再確認するようにしています」
散歩のおともは、昨年新しい家族になったビーグル犬の「ノア」くんです。
「以前はラブラドールレトリーバーと暮らしていました。その子を見送った後、夫が『また犬を迎えたい』と提案して。娘に相談をしたら『2人とも高齢だから、大型犬よりも中型犬がいいんじゃないか』とアドバイスをされ、ノアがやってきました。ノアという名前は先住犬と同じ。前の子は女の子で、慈悲深い瞳をしていました。新しくやってきた子は男の子なのですが、同じ目をしていたので」