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乾きにくいバスタオルを早く乾かす3つのコツ 洗濯と室内干しのおさらいを専門家に聞く

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:大貫 和泉(タオル)

梅雨時期は特に乾きにくいバスタオル(写真はイメージ)【写真:写真AC】
梅雨時期は特に乾きにくいバスタオル(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 雨が続くと、洗濯物を部屋干しする機会が増えます。部屋干しの悩みといえば、洗濯物が乾くまでに時間がかかること。そして、干してから乾くまでに時間がかかると、生乾き臭も気になります。特に乾きにくいバスタオルの洗濯や干し方について、ライオン株式会社のお洗濯マイスター大貫和泉さんが解説します。

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洗濯後の水分量をいかに減らすかがコツ 3つのポイントを解説

 大貫さんによると、乾くまでに時間がかかるバスタオルなどのタオル類を早く乾かすには、洗濯後の水分量をできるだけ少なくすることが重要だといいます。乾かす時間が短くなれば菌の増殖を抑えられるので、部屋干し臭の発生も抑制できます。

「実は、タオルは洗濯をすればするほど乾きにくくなるという実験結果があります。洗濯回数の少ないタオルに比べて、洗濯を繰り返したタオルは洗濯後に水分がより多く残ることが分かりました。洗濯を繰り返すことでタオルの繊維が傷み、洗濯後に水分をより多く取り込んでしまうことが考えられます」

 つまり、繰り返し使用したタオルを早く乾かすためには、洗濯後の水分量を少なくすることがポイントとなるそうです。大貫さん直伝、梅雨時期のバスタオル洗濯・干し方のコツは次の通りです。

 
1、洗濯のコツ 実は柔軟剤を使うと早く乾く?

 柔軟剤を使うと「ふんわり仕上がる」「いい香りがする」などの効果が知られていますが、洗濯物に含まれる水分量も変わるんです。柔軟剤を使わない時と比べて、柔軟剤を使用したタオルの繊維に含まれる水分量は、脱水直後少なくなることが実験で分かっています。理由としては、柔軟剤を使用すると、タオルの繊維に柔軟剤の成分が付くためであると思われます。

 また、新ジャンルの洗剤には、部屋干しで厚手の衣料(バスタオル、ジーンズ、パーカー)を少し早く乾かすタイプのものがあります。タオルは洗うだけでパイルが立ち上がるので、パイルがつぶれている時よりも表面積が大きくなり、水分が蒸発しやすくなります。従来洗剤で洗った場合と比較して、部屋干しでの乾燥時間をいくらか短縮できますよ。上手に活用しましょう。