ライフスタイル
実はポテンシャルが高すぎた西武新宿線 物件購入と賃貸で住むべき駅のトップ3は
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:姉帯 裕樹
「西武新宿」(東京都新宿区)から埼玉県「本川越」(埼玉県川越市)までの29駅をつなぐ西武鉄道の西武新宿線。特急、通勤急行、快速急行、急行、準急とさまざまな列車種別があり、距離が長くなっても比較的短時間で移動できることでも知られています。今回はこの西武新宿線沿線で住むべき駅をピックアップ。物件購入の場合と賃貸の場合、住み心地が良いのはどこなのでしょうか。
◇ ◇ ◇
埼玉の小江戸「川越」まで約1時間!
JR山手線「新宿」の北にある「西武新宿」を出て主に練馬区の住宅地をつなぎ、東京郊外から「本川越」に至る西武新宿線。「東村山」から「本川越」間はかつて、1894年に開業(全通は1895年)した川越鉄道の一部でした。西武新宿線としての全路線開通は1952年です。
現在は「西武新宿」から「本川越」まで急行なら約1時間、特急なら約45分。首都圏で働く人々を支える路線として愛されています。歴史が長く、ある意味では“すでに完成された感”もある沿線ですが、これから狙うならどの駅でしょうか。
教えていただくのは、不動産業界20年以上の経験を持つ「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さん。物件購入と賃貸の面からベスト3を挙げていただきましたが、「その差は本当に僅差。物件を探すなら、名前を挙げた5つの駅に絞れば失敗はないと思います」とのことです。
実は都心へのアクセスが快適 西武新宿線はポテンシャルが高かった!
【物件を購入する場合の1位:「田無」(西東京市)】
「西東京市に中心部に位置する『田無』は一部列車の始発駅。座って通勤したい、のんびり電車に揺られたい、という人におすすめです。東京メトロ東西線とJR山手線への乗り換え駅『高田馬場』まで急行なら17~20分でアクセスできるのもポイント。都心で働く人にとっては快適この上ないでしょう。
地球をテーマにした展示やプラネタリウムに定評がある『多摩六都科学館』も近く、子どもの教育に熱心な家庭にもおすすめ。駅周辺には複数の商業施設も揃っています。また、都心へのアクセスは良いのに、23区内ではないため価格がある程度抑えられていることも魅力。できるだけ手頃な価格で物件を購入したい場合は選択肢に入れるといいでしょう」
【物件を購入する場合の2位:「武蔵関」(練馬区)】
「ギリギリ23区内に入っている『武蔵関』は、準急の停車駅です。若者に人気の吉祥寺まで3~4キロ程度しか離れておらず、自転車があれば簡単にアクセスできることから、『吉祥寺に住みたいけどちょっと高い!』という若い夫婦やファミリーから人気を集めています。
庭付きの戸建てを買って、ガーデニングを楽しみたい……という人にもおすすめ。駅の北側には品揃えが都内随一と評判の人気園芸店『オザキフラワーパーク』があります。また練馬区内ではありますが、周辺にまだまだ畑が残り、物件価格が落ち着いているのもポイント。静かで住環境も良いので、西武新宿線沿線を狙うならかなりお得なエリアといえるでしょう」
【物件を購入する場合の3位:「鷺ノ宮」(中野区)】
「『鷺ノ宮』の魅力はその商店街にあります。個人経営の商店や居酒屋、飲食店が多く、この街ならではの味に出会えますよ。駅によってはチェーン店が大半を占め、没個性になる傾向が強まっている中、『鷺ノ宮』は昔ならではの良さを残しています。
急行が停まるため、『西武新宿』までわずか11分。通勤通学ラッシュはなかなか厳しいものがありますが短時間です。しっかり仕事して、帰ってきたら地元で一杯。そんな暮らし、最高ではないでしょうか!
中野区でありながらまだまだ田園地帯が残るエリアのため、相続のために畑をつぶして住宅地として売り出すケースが相次いでいます。そのため狙い目物件が出やすく、都心に近いエリアで戸建てを探しているなら、まず『鷺ノ宮』に足を運んでみましょう」