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京急沿線で住むべき都内駅 1位は庶民的ながら“品川アドレス” 不動産のプロが指南
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
東京都から神奈川県を結ぶ京浜急行電鉄(京急)。漫画「北斗の拳」や人気キャラクター「リラックマ」などとのコラボでもおなじみで、駅名の期間限定変更が大きなニュースになることもあります。続々と変わったアイデアを繰り出す鉄道会社として、全国にもその名を知られる存在です。今回は京急の都内駅で、物件購入と賃貸の視点から見たおすすめ駅をご紹介しましょう。
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JRを追い抜く爽快感!? 数々の個性で愛される京急
京急本線「品川」(東京都港区)~「横浜」(神奈川県横浜市)間の所要時間は快特で17分。隣を走るJR東海道線より1駅多いにもかかわらずほぼ同タイムで走る理由は、最高速度120キロというスピードにあります(通勤時間帯を除く)。住宅地を猛スピードで走り抜けるワクワク感はその魅力の1つです。
また京急ファンの間では、他の路線が運転を見合わせるような悪天候でも運休になることが少ないという“伝説”も。多数の鉄道路線が入り乱れる首都圏で、そうした個性が際立つ鉄道会社だと言えるでしょう。
そんな京急沿線で「住むべき街」を教えてくれるのは「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さん。物件を買う場合・借りる場合の2つの視点から、都内駅でのおすすめを解説していただきました。
1位は今が買いの「青物横丁」 鉄オタなら見逃せないポイントも
【物件を購入する場合の1位:「青物横丁」(品川区)】
「『大井町』(品川区)まで徒歩圏。昔ながらの商店街と若手が出店した新しいお店があって“新旧融合”が進んでいる……今、京急沿線の中でも活気のある街が『青物横丁』です。駅名に『横丁』が付く日本唯一の私鉄駅でもあり、希少性の面でもおすすめかもしれません(笑)。
近年は品川周辺エリアの地価が上がっています。わずか3駅離れるだけで1500~2000万円ほど相場が安くなるので、まさにお買い得エリアと言えるでしょう。品川は基本的にオフィス街ですが、こちらはとにかく住む場所として“便利”の一言。商店街でほとんどのものは揃いますし、『品川シーサイド』まで行けば商業施設『イオンスタイル』もあります。
また、京浜運河を渡って八潮方面に行くと、JR東海の大井車両基地があります。ドクターイエローなど希少価値の高い車両に高確率で会える場所としても有名なため、お子さんが“ブチ上がる”こと間違いなし。家族のためにマイホームを持つならおすすめですね」
【物件を購入する場合の2位:「梅屋敷」(大田区)】
「『鮫洲』(品川区)辺りを超えると、実は相場が一気に下がります。中でも『梅屋敷』は各駅停車しか停まらないためか、お隣の『京急蒲田』(大田区)よりも相場が低く、今まさにお買い得なエリアと言えるでしょう。
『梅屋敷』の魅力は何と言っても住み心地の良さ。駅の西側には『ぷらもーる梅屋敷商店街』、東側には『梅屋敷東通り商店街』と2つの商店街が伸び、どちら側に住んでも便利です。『品川』まで電車で17分。『羽田空港第3ターミナル』と『羽田空港第1・第2ターミナル』まではわずか15分ほどなので、旅好きな方や出張が多い方にもおすすめです。
ちなみに『梅屋敷』という地名は、江戸時代に梅の栽培が盛んに行われていたことからきています。古くから愛されているだけあり、地盤が安定しているのも魅力です」
【物件を購入する場合の3位:「雑色(ぞうしき)」(大田区)】
「東京都内の京急沿線エリアでは1、2を争う安さで物件購入が叶う駅です。以前は治安に難があるとして悪いイメージもありましたが、近年は払拭されつつあります。スーパーマーケットやチェーン系飲食店など、生活する上でうれしいお店が揃うのも魅力。自転車で5分も走れば多摩川沿いの緑地に出られますよ。1931年に作られた歴史的建造物『六郷水門』も見応えがあります」