3年半前に描いたペットボトルの絵が大反響

　この投稿のリプライの中で「大切な相棒の3DSです。学校終わりに自転車に乗って3DSを前カゴに入れて友達の家に向かっている時に自転車から落としたことがありますが、本当に壊れない。小中の思い出が詰まった愛しの子……」と思い入れの深さを語った慧人さん。それだけに、この作品には「画面の傷や汚れなど、他の人が再現しなさそうな部分にこだわった」という力の入れようです。

　現在19歳の慧人さんがこうした制作活動を始めたのは4年前。大きなコンセプトのようなものはないそうですが、リアリティを追求し、質感を完璧に表現した作品の数々は早くから注目を集めていました。中でも慧人さんの存在を世に知らしめた作品は、2018年12月に公開した「コカ・コーラのペットボトルの絵」です。

「コンセプトは特になく、自分が直感的に良いと感じたものを描いている形です。ペットボトルの絵のおかげですごく多くの反響をいただくことができました。あの絵がなかったら今の自分がいるかどうかも分からなくなってしまうような大切な作品です」

　その後も多彩な色鉛筆を駆使し、宝石やグラスのように透明感があるものから、飲料の缶やアイスクリーム、お菓子の箱といったリアルな絵を制作し、高く評価されています。

「今まで通りの作品を作りつつ、個展もさせていただけるように頑張っていこうと思っています」と今後の目標を語る慧人さん。作品はツイッターだけでなく、インスタグラム（yassun0222k）でも見ることができますよ。

（Hint-Pot編集部）